薬膳鶏しゃぶ【約2～3人前】
鶏寅陽

プリップリのブランド地鶏をスープまで堪能

(4.4)
味	(4.8)
パッケージ	(4.0)
コスパ	(4.0)
見た目	(3.8)
ギフトにおすすめ	(3.8)
リピートしたい！	(4.6)

金色の刻印が眩しい立派な箱に入って、待望の薬膳鶏しゃぶセットが我が家にやってまいりました。きれいにスライスされた黒さつま鷄と、はじめての対面！
包装も状態もキチンとしていて好印象。のびやかな笑顔が素敵な生産者さんの顔写真付きパンフレットと照らし合わせながら、鹿児島の豊かな大地を想いました。

お肉はスライスのもも肉、むね肉、つくねと3種類、そしてコラーゲンたっぷりの鷄白湯スープまでついています。バラエティがあって楽しそう！

さらに薬膳キットとして、出汁パックのようなサシェがひと袋。この中に薬膳……しかも薬膳は薬膳でも、国際薬膳師さんが監修された、免疫と補気に重点を置かれた、貴重なブレンドが入っているとのこと。

すべて並べてみると、いつもの鍋とは違う特別感にワクワクします！

「薬膳鷄しゃぶの美味しい召し上がり方」というパンフレットに従って解凍し、お鍋に水、スープ、薬膳キットをセット。野菜は好みのものを自分で用意します。

スープは袋から出すと、山盛りのコラーゲンのかたまりにびっくり。火にかけると、トロトロのおいしそうなスープになっていきました。煮立ってくると、ふわ〜っと薬膳キットから良い香りがしてきます。思ったよりほのかな香りで、風合い良くなんだか心地いいな〜という感じ。

野菜が煮えたら、いよいよ黒さつま鷄デビュー！ 大切に育てられたお肉は、数百万円のスライサーで、最もおいしい温度帯でスライスされたそう。まさに匠の技……！

まず、むね肉から実食。驚いたのは、そのプリップリの歯応え。舌触りもモチモチしていて、噛むたびにしっかり旨味がします。はじけるような弾力には本当にびっくりしました。これは、噂の黒さつま鷄の特長？それとも、例の数百万円スライサーがいい仕事をしたから⁉︎ 手間と贅を尽くした美しいお肉であることが、ひと口目から伝わってきます。

もも肉はしっとりジューシーでまた食感が違って、おいしい鶏肉！という満足感がいっぱい。スープはあっさりした味という印象でしたが、お肉をしゃぶしゃぶしているうちに、だんだんと旨みが増していきました。

最後のほうに食べたつくねがまた、山芋入りのふんわりとした食感に、薬膳と野菜の旨味が染みたスープが絡んで最高！ ごはんを入れて、〆はおぞうすいにしました。最後の一滴まで堪能し、大満足……！ 食後は、からだがぽかぽかと気持ちよかったです。

実は連日テイクアウトでちょっと食べ過ぎてしまい、胃の調子がよくなかったのですが、薬膳鷄しゃぶはペロリとおいしくいただけました。

あれこれしなくても、野菜を用意するだけ。鷄しゃぶ自体が初めてでしたが、高級ブランド鷄の味をじっくりと堪能できました。生産から製造まで、作り手の方々の真摯にまっすぐな姿勢が目に浮かぶような、上質のお品でした。

健康志向の方や、食材や美食にこだわりがある方のギフトにいいと思います。おつかれの週末などに、身体をいたわるおうち時間に取り寄せてもいいですね！

ギフトにする上では、立派なお品であることが、箱以外からももう少し伝わるとありがたいと思いました。例えばサイトを見ると、薬膳キットは国際薬膳師さんがわざわざ監修されたということなのに、実物は出汁かお茶のパックと変わりなく見えました。金色や朱色のパッケージに入れるなど、もっと派手なプレゼンをしてもいいのではないでしょうか。黒さつま鷄も指定農場で独自の飼育基準で育ててらっしゃるなんて本当に素晴らしいのに、パンフレットの下の方をよく読まないと伝わらないかも…と思いました。農場ののびやかな写真なども掲載されていたら、ギフトとして受け取った方にも、このスゴさがもう少し伝わるのかと。ギフトに贈ったら、電話を一本入れて、どういう本当に良いものなのかを説明すると良さそうです。