お取り寄せの達人のオススメ!
平岩理緒さん(スイーツジャーナリスト)
レトロなのにお洒落! サクッと味わいたい、素材を活かしたアイスキャンディー
「イグル氷菓」は、鎌倉市の腰越にあるアイスキャンディー専門店。お店のすぐ目の前を江ノ電が走る立地で、店内には移動販売用のリヤカー、昔の駄菓子屋さんを思わせるようなショーケースもあり、レトロな趣きのある町並になじんでいます。
店名の「イグル」とは、エスキモーの人々が雪で造る「かまくら」を意味する「イグルー」から採ったもの。徒歩5分程の距離にあるジェラート専門店「The Market SE1」の姉妹店であり、料理人として世界で活躍してきた新安夫(あたらし やすお)シェフが手掛けるジェラートもカップで販売していますが、「イグル氷菓」の方は、もともとアイスが大好きだという奥様の新由美子さんが店長を務めていらっしゃいます。「かまくら」の形をしたシロクマのロゴマークが描かれた透明袋のパッケージも、斜めに傾いた棒付スタイルも含め、懐かしい雰囲気が何とも魅力的です。
定番味は、マンゴー、北海道ミルク、キウイ、いちごミルク、あずきの5種類。各2本ずつ詰め合わせた10本セットは、冷凍庫に入れておけば、毎日1本ずつ、時には1日2本でも食べたくなってしまいそう。こちらのアイスキャンディーには、全て、北海道産の「甜菜糖(てんさいとう)」を使用。主役となるフルーツなどの素材は、味や香りがしっかりしているのはもちろん、通年で安定供給されるものを厳選しています。アイスクリームやジェラートとも異なるサクッとした歯触りは、アイスキャンディーならではの魅力です。
鮮やかなビタミンカラーが印象的な「マンゴー」は、インド産のアルフォンソマンゴーを使用。「いちごミルク」は、赤色も味わいも濃いカリフォルニア産いちご。「北海道ミルク」は、良質なミルクを主役に、「あずき」は北海道産小豆の粒餡に、ほんの少しの塩が味の深みを引き出すポイントです。私が一番好きな「キウイ」は、ニュージーランド産キウイを使用していて、爽やかな酸味に粒々の種の食感も心地よく、涼やかなグリーンが夏にぴったりの1本です。
由美子さんがお1人で作っていらっしゃるため、製造量には限りがあり、店舗も週のうち数日は休業日として仕込みに専念。オンラインショップでも、発送可能な日程を絞って販売しています。
新さんご夫妻が目指す「氷菓」は、「素材の瑞々しさを感じ、食べた後に喉が乾きにくく、素材の余韻を感じられるもの」だそう。素直な美味しさを大切に、誰もが安心して楽しめる「氷菓」をお届けしたいという思いが込められたアイスキャンディー。夏休み中のご褒美おやつに、ご家族の皆様で召し上がるのもお勧めですし、お中元にも喜ばれること請け合いです。お盆や花火鑑賞など、大勢で集まる時に、ワインクーラーに氷を張って色とりどりのアイスキャンディーを挿して提供してみてはいかがでしょうか。ぐっとお洒落な、大人の遊び心溢れるサマーパーティー風のおもてなしになりますよ!
平岩理緒さん(スイーツジャーナリスト)
スイーツ情報WEB「幸せのケーキ共和国」主宰。スイーツジャーナリストとして全国銘菓に精通し、TV・雑誌等各メディアで発信。「All About」スイーツガイドも務める。イベント企画や司会、企業や自治体のスイーツ開発など幅広く活動。セミナーや製菓系学校での講師も務める。TVチャンピオン「デパ地下グルメ選手権」優勝。著書に『東京最高のパティスリー』(ぴあ)、『まんぷく東京 レアもの絶品スイーツ』(KADOKAWA)等。『厳選スイーツ手帳』・『厳選ショコラ手帖』(世界文化社)を監修。
[ウェブサイト] 幸せのケーキ共和国Yahoo!ニュース オーサー
All About スイーツガイド
『まんぷく東京 レアもの絶品スイーツ』&『東京最高のパティスリー』
監修本『厳選スイーツ手帖』(世界文化社)
監修本『厳選ショコラ手帖』(世界文化社)
「おいしいマルシェ」(「人気店の定番スイーツ」vol.65)
令和アカデミー倶楽部「ネオ和菓子・第2弾食べ比べ」講座