お取り寄せの達人のオススメ!
平岩理緒さん(スイーツジャーナリスト)
「生」のようなとろけ感!ビーントゥーバー×多彩なフォンダン・オ・ショコラ
「プレスキルショコラトリー」は、2016年に東京・吉祥寺にオープンした、「ビーントゥーバー」のチョコレートを手掛けるお店です。
「ビーントゥーバー」とは“カカオ豆から板チョコレートへ”という意味で、チョコレートの原材料であるカカオ豆の焙煎や、砂糖と合わせて細かくすり潰してなめらかにするといった一連の工程を自家製で手掛けるもの。
さらにこのお店では、板チョコレートだけにとどまらず、自家製チョコレートを使ったボンボンショコラ、生菓子、焼き菓子などが種類豊富に揃います。
その中でも特に人気の「フォンダン・オ・ショコラ・クリュ」は、コロンビア産カカオを使ったカカオ分70%のショコラの生地がベース。
しっかりとしたカカオの味わいと、豊潤な深い余韻を持つカカオ豆を使用し、焙煎時の温度をやや低めにして本来の風味を活かしているそう。粒子の細かい小麦粉を少量のみ使うことで、生地も薄手で口どけよくなるよう焼き上げています。
“フォンダン”には“とけている、やわらかい”といった意味があり、「フォンダン・オ・ショコラ」と言えば、中がとろけるようにやわらかなチョコレートの焼き菓子のこと。
さらに、こちらのお店のものは、フランス語で“生”という意味を持つ“クリュ”という名前にふさわしく、中に様
々な味わいのみずみずしいガナッシュを閉じ込めているのが特徴です。昔ながらの製法のフォンダン・オ・ショコラと比べて、ひんやりと冷たいままでも、よりとろける口当たりを楽しめます。
プレーンタイプには、中米・カリブ海の島国グレナダ産のカカオを使ったガナッシュ入り。カカオの原種に近いクリオロ種の特徴を継承すると言われる、クリームのような食感と熟した無花果のような味わい、バランスの取れた酸味が感じられます。
緑色の抹茶×くるみ、黄色のパッションフルーツなどは、カラフルなガナッシュ入りで見た目も華やか。特に、電子レンジで20~30秒ほど温めてからフォークを入れると、なめらかなソースのような熱々ガナッシュがとろけ出し、フォークを入れると、思わず「わぁ!」と歓声を上げてしまいます。
カシス×ラベンダーや赤ワインなど大人向けのフレーバーもあり、季節で種類が変わることも。様々な味がアソートになっているのが嬉しいですね。
紅茶やコーヒーと合わせておやつタイムにはもちろん、ワインやウィスキーと合わせても、一味違った楽しみ方が出来ますよ。
平岩理緒さん(スイーツジャーナリスト)
スイーツ情報WEB「幸せのケーキ共和国」主宰。スイーツジャーナリストとして全国銘菓に精通し、TV・雑誌等各メディアで発信。「All About」スイーツガイドも務める。イベント企画や司会、企業や自治体のスイーツ開発など幅広く活動。セミナーや製菓系学校での講師も務める。TVチャンピオン「デパ地下グルメ選手権」優勝。著書に『東京最高のパティスリー』(ぴあ)、『まんぷく東京 レアもの絶品スイーツ』(KADOKAWA)等。『厳選スイーツ手帳』・『厳選ショコラ手帖』(世界文化社)を監修。
[ウェブサイト] 幸せのケーキ共和国Yahoo!ニュース オーサー
All About スイーツガイド
『まんぷく東京 レアもの絶品スイーツ』&『東京最高のパティスリー』
監修本『厳選スイーツ手帖』(世界文化社)
監修本『厳選ショコラ手帖』(世界文化社)
「おいしいマルシェ」(「人気店の定番スイーツ」vol.65)
令和アカデミー倶楽部「ネオ和菓子・第2弾食べ比べ」講座