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sakko*さん(お取り寄せレビューブロガー)
シャリシャリモチモチ落雁の常識が覆る生落雁「加賀宝生」
北陸には美味しいものがたーくさんありますが、中でも北陸人として自慢してもいいかなと思うのが金沢の和菓子です。
金沢では古くから和菓子が生活の中に息づいている、お正月に食べる福梅(最中)や、7月1日の氷室開きの日に無病息災を願って食べる氷室まんじゅう。何かと理由をつけては和菓子を食べる(笑)とにかく金沢人は和菓子が大好きなんです。
そんな金沢人代表として今回は、私のお気に入りの金沢の和菓子、諸江屋の加賀宝生という落雁を紹介させていただきたいと思います。
諸江屋は、創業嘉永二年、超老舗の和菓子屋さんです。品揃えは、落雁がメイン。お花の形をしたかわいい落雁、鮮やかな和柄の引き出し(タンス)に入った色とりどりの落雁も惹かれますが。私の一番のおすすめはかっこいいモノトーンの落雁「加賀宝生」です。
こちらの黒と白の正体は、黒は羊羹、白は落雁です。羊羹を落雁でサンドイッチしちゃうという実はけっこう斬新な和菓子だったりします。
また落雁自体も普通の落雁とはちょっと違う「生落雁」を使っています。生落雁は、普通の落雁と比較すると、いい意味できめが粗く固められている、また空気感を残して固められている、ということで非常にソフトでやわらかいのが特徴です。
シャリシャリした食感もありつつ、少し弾力がありモチモチした食感も楽しめます。これが「生」の落雁なのだと言われればすごく納得してしまいます。今までに生落雁でしか味わったことのない食感です。また、落雁がやわらかくなることで、羊羹と一体感が増し、非常にバランスがいいと感じます。
隠し味に(?)ほんのり塩味を感じますが、この塩がすごくいい仕事をしている。落雁と羊羹の甘さの中に少しの塩味がプラスされることによってとってもマイルドになるんです。まろやかで優しい甘さが口の中に広がり食べるたびにいつも幸せな気持ちになります。
落雁の常識が覆る、モノトーンのかっこいい落雁「加賀宝生」是非味わってみて欲しいですね。