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菅井かおるさん(食と暮らしを楽しむ!「美食手帖」主宰)

コーヒーを飲むたびに懐かしい、福島のどらやき専門店のどらやき

 おすすめセット(10ケ入り)

吉祥寺にあった大好きなマクロビオティックカフェが閉店したと知って気落ちしていたところ、そのカフェが「福島市で復活している」という嬉しい情報をキャッチしました。ちょうど「今年は山形の立石寺へ行くぞ」と思っていたので、福島のカフェ経由で山形へ行けるかな?と考えました。

なにせ福島は、十数年前猪苗代湖畔のキャンプ場に行ったとき以来です。あの時見た五色沼の美しいブルーや、喜多方の蔵の町並み、大内宿の風景などを思い出しながら旅行のプランを練りました。

結局日程の都合でどうしてもカフェに行くのは難しいと分かったのですが、福島の気になるお菓子を見つけたので、少しだけ福島に寄り道してから山形を目指すことにしました。途中巨大こけしの像が見たくて、こけしの発祥地「土湯温泉」を経由してから向かいました。

気になるお菓子というのは、福島市内に2店舗を構えるどらやき専門店「丹坊」の「落花生」です。「落花生」は、生地に粒餡と濃厚なピーナッツバターをはさんだ、お店一番人気のどらやきです。

私が訪れたのは、丹坊の工場に併設された工場直売店。もう1店舗の丹坊本店には、どらやきとコーヒーを愉しめるカフェがあるので、いつか今回行けなかったマクロビカフェとハシゴしてみたいです。

「落花生」は、粗びきピーナッツのカリッとした歯ごたえが印象的などらやき。餡とコクのあるピーナッツバターは、お互いを引き立てあうナイスなコンビネーションでした。福島県産の卵を使ってふんわり焼き上げた生地は存在感があって、水分量多めに仕上げた粒餡は、口あたりがよくやさしい甘さでした。

「落花生」と一緒に購入したモンブラン風どらやき「白山」は、和栗ペーストと生クリームの洋菓子風どらやきでした。フルーツ王国福島ならではの、旬のフルーツを使ったどらやきも気になりました。

「おすすめセット」には「落花生」と「白山」のほかに、オーソドックスな「粒餡」、粒餡と宇治抹茶クリームの「抹茶」、餡なしで生地だけの「空」の、計5種類のどらやきが入っています。

丹坊のどらやきは添加物は使用しておらず、「コーヒーに合うどらやき」をコンセプトに考案されたどらやきです。冷蔵で消費期限は製造日より3日間。福島訪問以来コーヒーを飲むたびに、卵黄の風味がたっぷりで、ノスタルジックな味わいの生地を懐かしく思います。

菅井かおるさん(食と暮らしを楽しむ!「美食手帖」主宰)

埼玉県出身東京都在住、高校生と中学生のママ。大学在学中より華道・池坊(師範免許取得)、茶道・裏千家を学ぶ。金融機関退社後ジャパンホームベーキングスクール、辻クッキングスクール、長沼静きもの学院等で学ぶ。数年前にプリザーブドフラワー&生花アレンジメントのディプロマを取得。「食を楽しむことが生活を楽しむことにつながる」がモットー。調理師免許を持つ母の影響もあり、歳を重ねるごとに食への執着は増すばかり…

[ウェブサイト] 美食手帖
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