お取り寄せの達人のオススメ!
河原有里さん(フードコーディネーター・料理家)
シャンパーニュで幸せな乾杯を♪
年末に向けてカウントダウン、のあわただしい時期がやってきました。年末年始は行事がたくさん。色々な方にご挨拶する機会もたくさん。おもてなしに、おもたせに、贈り物に、ちょっといいお酒を選ぶ機会もたくさんあるのではないでしょうか。
私が、ハレの日に飲みたいのはスパークリング。しゅわしゅわ、グラスに注ぐと気分も、雰囲気も上がる!スパークリングには、日本酒もワインも、あぁ最近はクラフトビールも色々な味わいのものがありますね。
選択肢がありすぎて、どれを選べばいいのかわからなくなってきた……というときは、迷わずシャンパーニュです。抜栓の段階からわくわくします。
上を見ればキリがないシャンパーニュですが、リーズナブルで、バランスがよいものを選んでみました。宝くじが当たったら毎日飲みたいです!
ご紹介させていただく「二コラマイヤール」は、1753年から栽培農家としての長い歴史をもつ家族経営のドメーヌです。フランス、モンターニュ・ド・ランスのエキュイユ村にあり、栽培から醸造までを一貫して行っています。一部親戚所有の畑よりブドウを購入している為、表記上はN.M(ネゴシアン・マニピュラン)に変更していますが、丁寧な仕事はR.M(レコルタン・マニピュラン)そのものです。
畑はマサル・セレクション(優秀な株の集団選抜)による株で平均樹齢30年以上と高く、厳格なリュット・レゾネ(減農薬農法)を実践しています。より自然に、テロワールを意識した畑作りの一方で醸造設備は最新のものに一新。グラヴィティー・フロー(果汁が重力に逆らわずに自然に移動するシステム)を取り入れ、区画毎の発酵・醸造を可能とする温度制御の小型ステンレスタンクと228Lの小樽を導入。生産の約40%が小樽で醸造、醸造施設にはソーラーパネルを設置しており、ワイナリーで使用する電力の80%は太陽光とのこと。
こちらで作られているシャンパーニュにはいくつか種類があるのですが、今回のおすすめは「ブリュット プラティーヌ プルミエクリュ NV」。
プラティーヌとはプラチナの意味。プラチナの持つ澄んだ輝きがこのキュヴェにぴったりだと思って名付けたそう。その名前の通り、クリアでピュアな味わいです。
果実味とコクのバランスがよく、きめ細やかで繊細な口当たり。じんわりと旨味の余韻もあります。ピノ・ノワール主体で、アッサンブラージュ(調合)に使うワインもこだわって管理されています。
このワイン、合わせるお料理を選ばないのですが、この時期はやはり最初の乾杯に。良い年末年始をおむかえくださいませ!
河原有里さん(フードコーディネーター・料理家)
総合商社食品部勤務時代に様々な食品原料輸入や加工食品開発を担当、国内外でいろいろと思いっ切り飲んで食べる。料理留学先のイタリアで郷土料理に目覚める。現在はワインや食まわりのコーディネート、企業や店舗、広告等のレシピ・商品開発などで活動中。「食中酒」好き、お酒と食事のペアリングを日々研究中。
[ウェブサイト] yurigoro5(Instagram)