定番テリーヌ3種と鴨肉ローストのセット
フランス惣菜・カンティーヌ
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パリでもお店で買う頻度の高いテリーヌと鴨肉のローストというフレンチでは、定番中の定番の一品が、どれだけ本格派に仕上がっているのか、興味津々でトライしてみました。
冷蔵で届いたパッケージは、予想以上にコンパクト。しかし、あけてみると、パリ在住時に愛読していた懐かしの日本語新聞OVNIに包まれ、センスの良いカードが添えられた充実の品々が。鴨肉の暖め方の丁寧な解説もついています。
パッケージのディテールにまで作り手のこだわり、フランスらしさの演出がが感じられます。
定番のテリーヌ、おすすめに従い、まずは「鶏とケッパーの大理石仕立て」をたっぷりのグリーンを添えた、マスタードベースのドレッシングでいただきました。鶏肉は、ぱさぱさしたところがまったくない、絶妙な火の入れ方、かつ塩の効かせ方で、しっとりと仕上げられています。一口食べると、うーん、赤ワインが欲しい!と素直に感じ入る旨さです。
続いて定番中の定番、パテ・ド・カンパーニュ、「豚肉とピスタチオのテリーヌ」。フランスのものは、もっと背脂がのっていたり、豚肉がもっと「どすこい田舎風」だったりしますが、いい意味で日本人の口に合う、上品な味わいにまとまっています。特にパテ・ド・カンパーニュを食するときにかかせないのが、コルニッション(小振りのキュウリの酢漬け)ですが、今回はキュウリだけでなく、甘過ぎない、酸っぱすぎない(重要なポイントです!)味付けで、いろとりどりのお野菜がつまった小瓶がついていて、これには本当に感動しました。
家庭ではここまで多彩なお野菜を揃えて、保存食をつくるのは容易ではないので、お取り寄せの醍醐味ですね。
このような付け合わせにも、作り手のフレンチへのこだわりと情熱が実感されました。
前菜の最後は、「サーモンとクリームチーズのテリーヌ」。お届けにあわせて自宅で焼いた田舎風パンに添えていただきます。サーモンのテリーヌというと、日本では不幸にも「洋風かまぼこ?」とつっこみたくなる、味も素っ気もない代物にあたることもありますが、今回のお品は、上質なバターのコクとチーズのクリーミーさ、サーモンの旨味が渾然一体となって口の中でほぐれてとろける、陶然とする味わい。こんなお惣菜がテイクアウトできるお店が近所にあったら幸せですね。
メインの鴨肉のローストですが、これはあたためても、そのままでも十分に美味しいです。
ロースト香と胡椒のスパイシーさが食欲をそそります。
薄切りにすると、中は見事なロゼ。
肉汁をジューシーに封じ込めたこの焼きの仕上がりに、真空パックで到達するのは、さすがにプロです。
肉質、食感などは文句のつけようがありません。
味は好みによりますが、若干、塩が強いように感じました。
よってソースをつけなくとも、完成されていました。
手間ひまのかかるソースを十分味わい尽くすなら、じゃがいも、インゲン、きのこ類などをたっぷりあわせることをお勧めします。
フレンチの初心者でも、フレンチの食べ歩きor料理歴が長い方にも、今回のセットは心が豊かになる満足感を与えてくれます。
おいしいパン、ワイン、お野菜の副菜を用意すれば、フランス人も喜ぶディナーに仕上がります。
特にこれからのクリスマスシーズン、年末年始にはおすすめです!