お取り寄せの達人のオススメ!
下井美奈子さん(スイーツコーディネーター)
ルイ14世の時代から続く、由緒あるレシピで作られる本場「サブレ」
「サブレ」はフランス・ロワール地方のサブレ・シュル・サルトという町に住んでいた、サブレ侯爵夫人マドレーヌのレシピから生まれました。ルイ14世の時代、コンデ公が毎月催すサロンにおいて給仕長ヴァテールがサーブした、丸型のビスケット「サブレ」が絶賛されました。特にコンデ公がお気に召され、毎朝食にサブレを召し上ったそう(なんて贅沢!)。
サブレ侯爵夫人のレシピだったことから、その丸型のビスケットは「サブレ」と呼ばれるようになりました。そしてマドレーヌ侯爵夫人は「マルキーズ・ド・サブレ(サブレ侯爵夫人)」とも呼ばれ、今もサブレの町で語り継がれています。
ラ・サブレジエンヌは、このサブレを工業化した最初のビスケット製造メーカー。今も変わらずサブレ侯爵夫人のレシピで作り続けています。
「S」という刻印があるサブレは工業化され作られているとはいえ、焼き加減にほどよくムラがあり、手作り感も感じます。50年以上前と変わらず金属製の板で焼かれ、手作業で箱に詰めます。
サブレは焼き込みすぎない絶妙な焼き加減で、フランス産発酵バターのミルキー感もあり、豊かな風味が広がります! サックリと軽く、噛みしめるごとに小麦粉の旨味も感じます。
着色料、保存料、遺伝子組み換え作物を使用せず、原材料はロワール地方のあるフランス西部のものがほとんど。その土地の素材で、自然の物を使用します。
2009年には、フランスの権威あるOrdre Culinaire Internationalでベストビスケット賞を受賞。伝統を守り、昔のもの技術を大切にするフランスならではの味わい。
そして注目すべきは、このクッキーが入った缶の可愛いこと!! 形も様々で立体的。缶ならではの、複雑な形状と色合いの華やかさは、キュンとくる可愛さ。我が家にもエッフェル塔や、車の缶など何個も缶があります! 思わず集めたくなってしまいます。
しかし、今回お薦めしたいのは、このサブレが6枚はいったキューブ型の紙箱入り。ちょっとしたプレゼントにもぴったりな、価格帯も嬉しい。ホワイトデーの感謝(義理)チョコ返しにも、おススメです!
下井美奈子さん(スイーツコーディネーター)
多数のメディアで洋菓子情報を紹介する他、講師、商品開発、レシピ提供を行うスイーツコーディネーター。 実家の母が“鎌倉下井お菓子教室”の講師ということから、子供の頃からスイーツの食べ歩きや製菓製作を行う。 一般企業退職後、渡仏しパリRitz Escoffierで料理・菓子のディプロム取得。渡仏中、ル・コルドンブルー、ルノートル、フランス家庭菓子、イギリス家庭菓子など学ぶ。 2年間のロサンゼルス在住中、各国の製菓料理を学ぶ。 All Aboutでは立ち上げ当初からスイーツガイドを担当。共著には元会社同僚で運営していたOL美食特捜隊著「東京美食パラダイス」など。 日本紅茶協会認定ティーインストラクター。
[ウェブサイト] 今週の3つ星スイーツ日本経済新聞 今週の3つ星スイーツ選定委員
鎌倉下井お菓子教室
All About 洋菓子ガイド
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