伝統を守りながら、新たな可能性をを追及し続ける喜びの味の鰹節

先日、ある旅番組を見ていたら突然！静岡県の焼津の風景が。私の実家が焼津なので、食い入るように見ていたら、とあるかつおぶし工場の映像が写りました。番組の旅人がふらりと訪れたその工場こそ、今回ご紹介したい「かつおぶしのやまじゅう」の鰹節作りの現場だったのでありました。

その工場では昔ながらの製法で鰹節を作っていて、さばくところから全て手作業で、何やらもくもくと煙の上がるいくつもの工程などを家族ぐるみで運営している様子が流れてきました。その一家総出で協力しながら働く様子に、なんだか温かいものを感じながら画面を見ていた私でした。番組で出来上がったばかりの鰹節を食べるシーンがあり、旅人の演技や演出ではなく、本気で「これは！美味しい。」と言っていた表情にその味わいが伝わってきたのでありました。

その後すぐにお取り寄せをしてみました。一つの鰹節から取れるいろいろな味を試したくて、詰め合わせを注文しました。

届けられた箱は、鰹をモチーフに工場の工程をデザインにしたオシャレで可愛い包装紙に包まれていました。作り手の日常の仕事への楽しさが感じられる素敵なパッケージに、まず感激！ 鰹節って、そもそも硬いイメージがありますが、その包み紙からなんとも言えないふんわりとした香り高い、ふくよかで奥深い味わい柔らかなものを感じたのでありました。パッケージって大事なのね～、と改めて実感です。

箱の中身は「かつおぶしけずり」という一見ビーフジャーキーみたいなイカツイ削り節と、「ぱらぱらけずり」というソフトで適度な厚さがあるしっかりとした味わいの薄削り、「花けずり」という少し大きめで香り高くそのまま食べても美味しくて上品なだしが取れる薄削り、「粉かつぶし」という細かくてフワッフワな味わい深いふりかけ感覚の粉削り、そして「やみつき手軽だし」という、やまじゅうの鰹節100％の天然だしパックが詰め合わされています。

その作り方はこだわりの伝統を守り抜いてきた、今では貴重ともまで言われる「手火山造り」一筋。江戸時代からいぶしの王道である直火式のこの方法はとても手間がかかりますが、より香りの高い良質の鰹節作りには最適な方法なのだそうです。

その鰹節作りの詳しい様子は、私が説明するよりはまずこの「やまじゅう かつおぶしのできるまで」の映像をご覧いただけたらよりいっそうお分かりいただけるかと思います。
https://www.yama10.jp/movie_youtube/

ご覧いただいて分かると思いますが、何よりこの作り手さんたちの誇りを持って楽しんで働いていらっしゃのが伝わってきますよね～。ナレーションの素朴で温かな声にも、ぐっときます！やっぱり、何事も、普段何を大切に日常を送っていらっしゃるのかが、結果につながるのだと気づかされます。このような方々が作っている鰹節から伝わる喜びを、ぜひ皆さんにも味わっていただけたらと願っています。

ちなみに私は、「かつおぶしけずり」はそのまま味噌汁に入れて、具としての食べてしまいます。濃厚なだしも取れるし、具としても歯ごたえがあり栄養価も高いと思います。時々は、ビーフジャーキーのようにそのまま噛んで味わっていますが、これもまた美味。

「ぱらぱらけずり」は香り高く、炊きたてのご飯にお醤油をかけていただくと、かつぶしの本来の美味しさが口いっぱいに広がります。もうこれだけで何も入りません！って感じになります。

「花けずり」はお好み焼きや焼きそばなどの上にかけて食べると、香りが華やかに広がり美味しさが倍増します。上品なお出汁も取れるので、急に料理上手になったような気がする逸品。

「粉かつぶし」はきめが細かくて柔らかいので、おにぎりに混ぜてもふわっとしてとても美味しいです。納豆に混ぜたり、お料理のふりかけて味と香りを楽しませてもらっています。

「やみつき手軽だし」も手額でおいしいです。柔らかなお味なので、料理によっては濃いめに煮出して使っても幅が広がる、頼もしい料理の味方です。

自分用にはもちろん、贈り物にもぜひお使い頂きたい「かつおぶしのやまじゅう」の鰹節のご紹介でした！

この記事をシェアする