お取り寄せの達人のオススメ!

村上敦子さん(ブランディング プロデューサー)

「モチモチ派」?「サクっと派」? 食感を選べる和菓子

 かさの家 梅ヶ枝餅 10ヶ入

「梅ヶ枝餅」と聞くと、梅の入っているお菓子かと連想しますが、もち米とうるち米をブレンドした生地に、ほどよい甘さのつぶあんを包み込み、香ばしく焼いてある和菓子です。

素材はすべて国産。生地のうるち米は、福岡産、もち米は佐賀県・福岡県・北海道。小豆は、北海道十勝川西農協産の小豆のみ、塩は天草産、砂糖も国内産と、気持ちが良いくらい不要なものが入っていないのが嬉しい。

もち米とうるち米の生地にあんが包まれていますが、昔ながらのあんころ餅みたいな懐かしさを感じます。

お取り寄せすると梅の絵柄に入った箱(10個入)に、冷凍の状態でひとつずつ個装されてきます。それをお好みに応じて解凍します。好きな時にひとつずつ取り出して食べられるのが嬉しい~。

大福のような「もちもち」とした食感を味わいたければ電子レンジで50秒。「サク」っとした感じがお好みならば電子レンジで30秒ほど温めてからその後、トースター。

そして一層、焼き餅にしたい場合は、トースターのみで10分。これだと香ばしさも加わります。どれも試してみましたが美味しい。その時の気分で変えてみるといいですね。

この和菓子は、福岡・大宰府名物。ちょっとした歴史が感じられます。学問の神として親しまれる菅原道真が平安時代、太宰府に左遷され罪人同様の生活を強いられていたそうです。

毎日の食事にも事欠くという暮らしぶりを見かねた近くの老婆(浄明尼)が、梅の枝に粟餅を巻き付けて菅公に差し入れたといわれているそう。

太宰府天満宮参道の門前町では、この故事にならい「梅ヶ枝餅(梅が枝餅)」が作られるようになり、「太宰府といえば、梅ヶ枝餅」と言われるほど名物土産となったそうです。和菓子を通して、その土地に思いを馳せてみるというのも粋だなと思います。

現地で楽しむのであれば、時期によって他に古代米入りやよもぎ入りなどもあるようです。

濃い緑茶の他、コーヒーにも合います。丁寧にお茶を入れてゆっくりと美味しいお菓子の時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。手土産にも喜ばれるでしょう。

村上敦子さん(ブランディング プロデューサー)

地域の「キラリ」と光る隠れた美味しいものに惹かれ、旅先や友人からの情報でお取り寄せを楽しむ。IT、マーケティング分野に従事した後、現在は東京・代々木公園にあるブランディングデザインオフィスでプロデューサーとして活動中。中央大学大学院経営学を修了(2023年9月MBA取得)。特に中小企業のサポートや組織学をテーマとしている。趣味は、ウォーキングやピラティス、旅行、料理など。

[ウェブサイト] デザインエイエム
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