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平岩理緒さん(スイーツジャーナリスト)

あの名古屋名物がヒントに!スペシャリストが提案、新しい楽しみ方のショコラ菓子

 パレット・ショコラ

2016年5月、それまでの「エコール・クリオロ」という店名を変更して、有楽町線・小竹向原駅最寄に移転オープンした「CRIOLLO(クリオロ)」。初のバレンタインとなる今シーズンの最新作「パレット・ショコラ」に注目です!

中身は、チョコレートがけのサブレ3種と、チョコレートナッツクリームとヘーゼルナッツプラリネのペースト入りチューブ2種、そしてオレンジピールとヘーゼルナッツのキャラメリゼ入り。商品名の由来は、まるでパレットの上で色を調合するように、自分好みの味を作ることができるという意味。ショコラで覆われたサブレの上に、ペーストを絞ったりピールやナッツのトッピングを乗せたりして、楽しみながら召し上がれるというコンセプトなのです。

「クリオロ」のアントワーヌ・サントスシェフは、1994年にフランスから来日され、フランスの有名なチョコレートメーカーのデモンストレーターとして勤務。チョコレートに関する専門的なご著書もあり、いわば「ショコラのスペシャリスト」。

そんなサントスシェフと共に開発会議に加わったのが、ショコラコーディネーターとして活躍する市川歩美さん。この「おとりよせネット」にも、達人の一人として参加されています。市川さんは、名古屋に長年勤務されていたのですが、その名古屋の名物料理を例に挙げ、「ひつまぶしのように、一箱で何度も美味しく、味わいが変わるチョコレートがあったら面白い!」と話されたそう。そこからイメージが膨らみ、試作を重ねて、この「パレット・ショコラ」が完成したそうです。

サブレは、ブラックチョコレートがけが2種。プレーンと、細かくした乾燥クレープ生地入りのもの。それにミルクチョコレートがけで山椒をのせたものの、計3種類。山椒を使ったのは、「ひつまぶし」にぴったりであると共に、実はチョコレートとも相性がよいことからと伺い、なるほどと納得。さらに、クリームやトッピングが残ったら、食パンに塗ってトーストにしたり、アイスクリームにかけたりと、また別の使いこなしもできるというスグレモノなのです。

サントスシェフお勧めの組み合わせの一つは、ザクザク食感のサブレ“リュスティック・ノワール”にチョコレートナッツクリームを絞り、カリカリのヘーゼルナッツをのせたものだそう。

私のお気に入りは、山椒のサブレにプラリネクリームとオレンジピールの組み合わせ。山椒というのは実はみかんの仲間で、特にこのサブレに使われている山椒は、辛いというよりも青みある爽やかな香りが、柑橘のような印象。オレンジピールとの相乗効果で、清々しいコンビネーションに、プラリネの香ばしさが相性よくお互いを引き立て合います。

美味しいだけでなく、自分の手でお気に入りを創り出す楽しさが感じられる、新しいコンセプトのショコラ菓子。自分であれこれ試すのはもちろん、ご家族やパートナー、仲良しのお友達にプレゼントして、一緒に楽しむのも素敵ですね。

平岩理緒さん(スイーツジャーナリスト)

スイーツ情報WEB「幸せのケーキ共和国」主宰。スイーツジャーナリストとして全国銘菓に精通し、TV・雑誌等各メディアで発信。「All About」スイーツガイドも務める。イベント企画や司会、企業や自治体のスイーツ開発など幅広く活動。セミナーや製菓系学校での講師も務める。TVチャンピオン「デパ地下グルメ選手権」優勝。著書に『東京最高のパティスリー』(ぴあ)、『まんぷく東京 レアもの絶品スイーツ』(KADOKAWA)等。『厳選スイーツ手帳』・『厳選ショコラ手帖』(世界文化社)を監修。

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『まんぷく東京 レアもの絶品スイーツ』&『東京最高のパティスリー』
監修本『厳選スイーツ手帖』(世界文化社)
監修本『厳選ショコラ手帖』(世界文化社)
「おいしいマルシェ」(「人気店の定番スイーツ」vol.65)
令和アカデミー倶楽部「ネオ和菓子・第2弾食べ比べ」講座
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