お取り寄せの達人のオススメ!
白木あきこさん(ウェルネスフードクリエーター)
爽やかなあと口がたまらない、国内唯一のグラスフェッドアイス
出会いは「なかほら牧場」という小さなソフトクリームスタンドでした。濃厚なのにくどさがないおいしさにビックリし牧場のことを調べてみたら、日本には数えるほどしかないグラスフェッドの牧場だったんですね。国内でもそのミルクをバターやアイス、ヨーグルトなどとしてきちんと流通させているのはなかほら牧場だけのようです。
子供が生まれてからですからもう30年近く、食にはずいぶんと気を遣ってきました。けれど私が「グラスフェッド」という飼育法を知り、文字通り「草」だけで育った牛のミルクやお肉、バターにこだわるようになったのは最近のことです。ほとんどが輸入品、売っている場所も限られお値段も高く情報不足…… 意識していてもこんな調子ですから、一般的にはまだ難しい面が多いと思います。
なぜグラスフェッドが良いのか? その理由として、牛はそもそも草食動物であることがまず挙げられます。現状、主体飼料である穀物には遺伝子組換えされたものや農薬を使ったものが多いのですが、牧草にはその危険性が少なく、牛にとっても放牧は非常にナチュラルな飼育法であることから、近年注目が集まってきています。
牧場主の中洞正さんは大学時代に「山地(やまち)酪農」という方法を学び、岩手県の北上山系の標高700〜850mという地において通年昼夜放牧で牛を育てていらっしゃいます。牧草には化学肥料が使われることが多いそうですが、なかほら牧場では山に自生する植物を食べるのでまさにケミカルフリー! お乳が張ると、穀物なども使った自家配合の「おやつ」を目当てに、自分たちから搾乳小屋にやってくる牛さんたち。なんと賢く可愛らしいのでしょうか。
そんな希少なミルクで作られた食べものがおいしくないわけがありませんよね。実は私はコッテリしたアイスが苦手なので、今回はアイスクリームよりさっぱりしたアイスミルクに分類される商品を選びました。
特にプレーンな「ミルク」の味わいといったら、永遠に食べていたいと思うほど! すーっと口溶けていくさっぱりとしたミルクの甘みがたまりません。抹茶やチョコレートもベースは同じアイスミルク。お好みで抹茶やココアを振りかけると風味が増しますよ。
アイスクリームに分類される「クリームリッチ」は、私が店頭で食べたソフトクリームに近いのかな? と想像しています。もちろんすべてシンプルな材料で作られた砂糖不使用の無添加アイス。甘みはアガペシロップというこだわりようです。健康を気遣いながらも、甘い物がたべたい! そんなときにぜひお試し下さいね。
白木あきこさん(ウェルネスフードクリエーター)
2000年に立ち上げたグルメサイトを2020年春「美食道.com」にリニューアル。分子栄養学、ローフード、認知症予防等を学び、新たに「ウェルネスフーズラボ」「認知症予防食.com」を立ち上げる。安全な美味にこだわり、美と健康のためのウェルネスフード研究と食レッスンを行っている。
[ウェブサイト] 美食道.com