香煎茶を知っていますか？お祝い、おもてなしの席に春が薫る一服を

江戸時代に生まれたという香煎茶は、香りある食材を粉末状にし塩を合わせたもの。
白湯を注いで飲むところは、昆布茶と似ています。

香煎茶は母の好物で、わが家では日常的にも飲んでいました。
京都では広く昔から知られていますが、一般的にはお茶事の際や料亭などで最初に出されることが多いようです。

香煎茶といえば、300年を超す老舗で日本唯一の香煎茶専門店「原了郭」さん。
御香煎の原料に山椒が使われていたことから「黒七味」が生まれ、今や大人気となっていますね。

ちょうど桜の季節ということで、今回は「桜香煎」をご紹介していますが、これはいわゆる桜茶。
自然な桜の香りと美しい八重のピンクを楽しむ風雅な飲み物です。
取寄せは1000円から。
ぜひ桜香煎とともに、京都の食文化のひとつとも言える香煎茶を味わってみて。

爽やかで飲みやすいのは青紫蘇、面白いのはあられ。工夫次第で調味料にも使えます。

おもてなしの席で最初の一服に香煎茶をお出しすると素敵ですよ。

この記事をシェアする