お取り寄せの達人のオススメ!
嶋啓祐さん(フードビジネスデザイナー)
忙しい朝でも人気のカフェのコーヒーが自宅で手軽に飲める幸せ
今年になって出張が増えてきたのですが、その度に困るのが滞在先での朝のコーヒーなんですね。インスタントだったり、市販のドリップパックだったりしますが、自宅で淹れるコーヒーとはやっぱり違うわけです。そんな話を友人に話したところ薦めてくれたのが、今回ご紹介するリキッドコーヒーでした。
一言でいうと「焙煎した豆を濃く濃縮してボトリングしたコーヒー」。それを約3倍に希釈して飲むわけです。説明を聞いているときは「ふ~ん」なんてあまり興味がわかなかったのですが、実際に作ってみるとなかなかどうして「ホンモノ」だったのでびっくり。
出張先にボトル(プラボトルなので軽い)を持って行き、朝起きてお湯を足すだけで、すぐにいつも以上の旨いコーヒーがあっという間に出来上がり!です。香りは一気に立ち上り、後味もすっきり。気分によっては濃いのが飲みたいときは希釈を緩めて倍くらいにすると、しっかりとした苦みと濃さを味わうことができます。
コーヒーボトルは3種類。最近ちょっとトレンドになっている、穏やかな酸味が楽しめるやや浅煎り(エチオピア)、カフェインレス仕様のバランスの良い中深煎り(グアテマラ)、ミルクを加えてラテなどにも使えるパンチの聞いた深煎り(インドネシア)といったラインナップになっています。
リキッドコーヒーは都立大学のCoffee Roast Vivace(コーヒーローストビバーチェ)の店主、前田崇之氏が開発。出所のはっきりしたコーヒー豆をフェアトレードで買い付け、店頭で注文を受けてから焙煎するスタイルで人気のカフェです。
エクステリアは半オープンカフェになっていて焙煎を待ってる間、サービスで淹れてくれるコーヒーをみなさん楽しんでいます。生豆が入っているコーヒーの袋には生産国と地域名、農場名も明記されており、どれにしようか選ぶのも楽しいですね。電話注文をして引取りのお子様のお使いも見られて、ほっこりする心地よい癒しのカフェになっています。
そして、甘さを抑えたコーヒーゼリーやしっとりとクリーミーなティラミスといったデザートもなかなかの味。一緒にいただくと至福のコーヒータイムになることでしょう。
本格的に淹れるコーヒーとは別の切り口から、もっと手軽に、気軽にホンモノのコーヒーを楽しんでほしいという気持ちとアイデアが実現したリキッドコーヒー。すぐに飲みたい!と思ったとき、年末年始にご親族や友人たちが集まるとき、多くの方に淹れたいときなど手軽に簡単に楽しめますね。
最近は自宅で夕方にさくっと飲みたいときは、リキッドコーヒーになってしまっています。なんといってもその手軽さがたまりません。ゴミが出ないのも小さなエコかなと思います。
リキッドコーヒーの登場によってコーヒーの楽しみ方がどんどん広がっていくなあ、と最近は特に実感しています。お取り寄せページ、ぜひチェックしてみてください。
嶋啓祐さん(フードビジネスデザイナー)
全国の食材や加工品をPRするフードビジネスデザイナー。自然、風土、生産者、素材、そして料理人とその先にいる顧客、食に関わるすべての方が幸せになるような「フードデザインによる地方創生」を仕事にしている。おとりよせの達人ほか、02年よりオールアバウトにてフレンチガイド、ぐるなびのippinキュレーターを務める。北海道出身。
[ウェブサイト] All About フレンチガイド