お取り寄せの達人のオススメ!
aiko*さん(お取り寄せ生活研究家)
バナナスイーツのイメージが覆される、老舗フルーツ店が作る爽やかなヴィクトリアケーキ

バナナといえば、お手頃価格でスーパーやコンビニでも手に入り、栄養もたっぷり。朝ごはんの代わりにもなるくらい、どちらかというと「身近な果物のひとつ」ですよね。我が家でも、ヨーグルトにバナナを入れて毎朝食べているので、年間摂取量はかなりのものだと思います。
ただこんなことを最初に書くのは申し訳ないのですが、個人的にバナナを使ったスイーツは自分からはあまり手を伸ばさないタイプです。周りの友人たちがバナナスイーツを見て「やっぱりチョコバナナだよね!」と盛り上がるのを横目に、「いや、私は……」と内心思っていました。
でも、そんな私のバナナスイーツに対して気持ちがガラリと変わったのが、今回ご紹介する「バナナヴィクトリアケーキ」です。
今まで「バナナなんて、どれもそう大差ないのでは?」と思っていた私。過去に1本売りの高級バナナを食べても「バナナはバナナ」の枠を超えなかった私のイメージが見事に覆りました。
大正4年(1915年)創業の水信(みずのぶ)は、果物の販売だけではなく、高級フルーツパーラーやカジュアルラインのフルーツカフェ、レストランなども手がけています。私自身も、贈り物を探しに果物屋さんに立ち寄ったり、カフェを利用したり、まさに「横浜を代表する老舗の総合フルーツ屋さん」だと感じています。
その水信が2022年秋に新たにオープンさせたのが「水信ブルック&ファクトリー」。横浜ハンマーヘッドにある真っ赤な外観がかわいいお店で、こじんまりとした店構えながら高級感があり、お土産にフルーツポンチや焼き菓子も販売しています。
今回ご紹介する「バナナヴィクトリアケーキ」は、水信ファクトリーが約2年半の試作を経て完成させたものです(オンライン購入は、同じく水信グループのひとつ「横浜水信」のサイトで可能)。
ヴィクトリアケーキといえばアフタヌーンティーでもおなじみ、イギリスの伝統的なケーキで、ベリー系のジャムの酸味がアクセントになっていることが多いですよね。でも、もともと台湾バナナの加工卸問屋から始まったバナナの目利きに長けた水信が作るヴィクトリアケーキは、ベリーではなく、バナナ。
バナナスイーツといえば、どちらかといえば“まったり”とか“ねっとり甘い”というイメージで、酸味や爽やかさとは真逆のところにいると思っていたのですが、一口食べて、思わず「え?こんなに爽やかなの?」と驚きました。
あらゆる品種のバナナを試した上で選ばれたバナナを使っているそうで、私たちが普段食べている“まったり系”ではなく、酸味がしっかりあってとにかく爽やか。ストレートの紅茶との相性も抜群です。スポンジにもバナナ、ジャムもバナナ。
一つずつ個包装されていて、片手で食べられるような見た目は少しカジュアルなサンドですが、口にすると「バナナに詳しい水信が作るとこうなるのか」と納得の味わいです。
熟しきっていないバナナの皮をむいたときの、あの爽やかでみずみずしい香り。あれがまるごとケーキに閉じ込められたような爽やかさです。
この「バナナヴィクトリアケーキ」は、水信グループの一部店舗でも販売されていますが、お取り寄せはケーキ単品だけでなく紅茶とのセットもあるので、紅茶好きな方への贈り物にもぴったり。紅茶通の方ならヴィクトリアケーキにも詳しいでしょうから、この「バナナヴィクトリアケーキ」は、きっと見て驚いて食べて喜んでもらえるはずです。
aiko*さん(お取り寄せ生活研究家)
1974年兵庫県生まれ。料理研究家の母の影響で「食べる」楽しみや大切さを自然に学び、お取り寄せが生活の中に溶け込んだ環境で育ち、20歳過ぎから自分でもお取り寄せ生活を開始。結婚後は横浜で、毎日のようにお取り寄せを楽しむ日々。自分が感じた「美味しい」、お取り寄せ生活の楽しさをひとりでも多くの友人たちに伝えたい、一緒に共有したい、という思いで、ブログ・雑誌・ラジオ・セミナーなどで活動中。
[ウェブサイト] 365*style~お取り寄せ生活研究家aiko*の美味しいハナシお取り寄せ 朝食編 (学研スマートライブラリ) [Kindle版]