お取り寄せの達人のオススメ!
早乙女孝子さん(薬膳料理研究家)
こだわり鶏のうまみを丸ごと!華味鳥の『水たき』
冬の食卓の楽しみといえば、鍋料理。寒い日に暖かい部屋の中で、ほかほかの湯気立つ鍋を家族で囲む夕食は、この上なく幸せなひと時です。
また、野菜やお肉、魚、豆腐といったさまざまな食材を一緒に食べることができるため、栄養バランスがとても良いというのも、うれしいポイントだったりします。
近年スーパーでは様々な鍋だしが買えるようになり、今日は何にしようかなぁと選ぶ楽しみも増えました。鶏だし、海鮮だし、豆乳といった定番から、とんこつしょうゆ、カレー、坦々風、甘酒入りなどの変わり種まで。
〆も雑炊だけではなく、チーズを入れてリゾット風にしたり、バターを入れてラーメンにしたり、自宅でも気軽にお店顔負けの鍋が楽しめます。
でも、これだけはお店のものが食べたい!と思って、お取り寄せしたくなる鍋があります。それが『水炊き』です。今回は華味鳥さんの水炊きをご紹介いたします。
一番の違いは、そのスープ。鶏ガラと丸鶏をじっくりと炊き上げた白濁色のスープを鍋に移し、セットの鶏肉を加えて火をつけます。
鶏肉に火が通りスープが少しとろりとしたら、まずはスープをひと口。鶏肉の濃厚なコクがありながら、さらりとしたあと味は、専門店ならではの上品な味わいです。
そして、次に鶏肉。プリッとした食感が心地よく、鶏独特の臭みは感じられません。創業者が養鶏に携わって作り上げた渾身の鶏肉と聞いて納得です。また、同じ鶏肉で作られたつくねもふわふわとした食感で、また違った美味しさでたまりません。
野菜は自分で用意しますが、この水炊きを楽しむためには、キャベツを使うことが必要不可欠。このスープで煮たキャベツは、甘みと食感の良さが引き立ち、まるで主役級の美味しさ。箸がすすむ、すすむ。
〆はスープの味わいを最後まで楽しめる雑炊に。溶き卵を加えて、ふんわりと仕上げます。これがまさに絶品! 最後の雑炊のためにあるといってもいい鍋です。
コロナ禍により新しい生活スタイルが求められるようになり、すでに一年がたとうとしています。
昨年はお店で食べることがままならない中で、専門店の味や地方の味を気軽に楽しめるお取り寄せは、在宅生活を豊かにしてくれるんだなぁと実感した一年でもありました。
皆さまも博多に行った気分で、華味鳥さんの水炊きをお楽しみください。
早乙女孝子さん(薬膳料理研究家)
栃木県出身。自身の体調不良をきっかけに東洋医学と出会い、北京中医薬大学日本校で薬膳を学び、国際中医薬膳師に。「薬食同源」の本場中国に留学し薬膳やベジタリアン中国料理等を習得。帰国後、広告・雑誌・ラジオを中心に薬膳料理や健康&美容アドバイスを行う。身近な食材を利用した「毎日食べたい薬膳料理」が好評で、著書『冷え知らずのしょうがレシピ』(PHP研究所)等がある。
[ウェブサイト] まいにち、薬膳料理生活「漢方の知恵を毎日の食卓に いつもの食材効能&レシピ帖」