お取り寄せの達人のオススメ!
甲斐みのりさん(文筆家)
7つの味のサクサクラスク
春に『地元パン手帖』という本を出したのですが、そこでは全国各地の、その土地ならではの特色のあるパンを紹介しました。
約10年前から個人的に様々な土地をめぐり出会ったパンが200点以上詰まっているのですが、どれも愛着があるものばかりです。
そんな中、「特別に思い入れがあるパンは?」と聞かれることが多いのですが、そんなときオススメと答えているのが、滋賀県「つるやパン」のパンたち。
昨年、滋賀県米原市の市役所とお仕事をさせていただく機会があり、何度か米原駅に通ったのですが、駅前のスーパーでつるやパンのパンを買ったり、米原市のお隣、長浜市にある「木之本 つるやパン本店」まで足を運んだり。
自分用にも、お土産用にも買って帰ったり、たくさんの人に試食していただきたくてたびたび取り寄せもしています。
つるやパンの顔は、なんといっても「サラダパン」。
ふかふかのコッペパンに、たくあんのマヨネーズ和えがはさんであるのですが、大根ピクスルのような風味で、これがとても美味しいのです。
60年近く地元で愛される滋賀の名物パンなのです。
「滋賀には、つるやパンというすてきなパン屋さんがあるんだよー」と、たくさんの友人たちに伝えたいけれど、焼きたてパンの日持ちには限りがあります。
そこで重宝するのが、サラダパンと同じく、つるやパンの看板用品「まるい食パン」で作った、サクサクのラスク。
その名も「まるい食パンラスク」は、プレーン、ガーリック、シナモン、きなこ、よもぎ、黒ゴマ、ブルーベリーと、7種類の味が詰まっているから、滋賀のお土産やちょっとした手土産に喜ばれます。
特に、友人で何人か集まってお茶や食事をするとき持っていくと、誰がどの味を…とジャンケン大会が始まり大騒ぎ。
1袋に2枚入っているので、仲良くみんなで分け合って味比べすることもできます。
パッケージの長細い箱も、シャンとしたデザインで、目で見ても楽しめるラスク。
夏には冷たいコーヒーやお茶とも好相性です!