お取り寄せの達人のオススメ!
菅井かおるさん(食と暮らしを楽しむ!「美食手帖」主宰)
もちもちコシの強さで人気!埼玉名物の老舗製麺所の手打ち生うどんセット
和紙の里として知られる埼玉県小川町は、町の中心を清流・槻川が流れ、今も宿場町の面影を残す私の故郷です。周囲を小高い山々に囲まれた盆地なので、夏は近くの熊谷に負けないくらい暑いです。
親戚一同が本家に集まると、メインは祖母が手打ちするうどんだったり、ご近所で何か集まりがあるとうどんがふるまわれたりするなど、思い返すと、かなりうどん文化の根付いた地域で育ったようです。
小川町の中心部にある、創業百十余年の老舗製麺所「武州めん」さんは、町の誰もが知る有名店です。製麺所のお向かいにある直営の麺処「武州めん本店」は、週末になると県外ナンバーの車も多く見られる、武蔵野うどんの人気店です。
数年前、常連の父に連れられて初めてのれんをくぐり、名物の肉汁うどんをいただきました。豚肉、長ねぎ、油揚げが入った温かい汁に、冷たいうどんをつけながら食べるうどんです。
肉汁が濃厚で味わい深く、具が多いのでとても満足感があります。肉汁とうどんとは別のお皿に、「糧(かて)」と呼ばれる野菜が付いてきます。糧はつけ汁の中に入れて、味の変化を楽しみます。
武州めんのうどんは、生地を熟成させた後、丁寧に打たれて、切り分けられ、やさしく手もみされます。熟練の技が光る手打ち製法でつくられています。もちもちしてコシが強い太麺で、たまに細い部分があったりねじれたりしていて、食感が豊かでつけ汁が絡みやすいです。
久しぶりにいただいた武州めんのうどんは、むかし祖母が家族のために心を込めて手打ちしてくれたうどんに似ていて懐かしくなり、自宅でもつくりたいと思いました。
「武州めん本店セット」は、武州めん本店で提供されているものと同じ、生うどんと特製めんつゆのセットです。特製めんつゆは、埼玉県川島町の老舗醤油蔵「笛木醤油」の本醸造醤油と、鹿児島県枕崎産のかつお節を使用したオリジナルです。このめんつゆを使えば、お店と同じ味の肉汁うどんを自宅で簡単に再現できるのが嬉しいです。
豚肉(バラかこま切れ)、油揚げ、長ネギを用意します。豚肉と油揚げを食べやすい大きさ(結構大きめ)に切り、長ネギを1cmくらいの幅の斜め切りにします。お鍋に水を入れて煮立て、豚肉と長ネギを入れます。豚肉に火が通ったら、めんつゆと油揚げを入れてひと煮立ちさせます。うどんは多めのお湯でゆで、冷水でしめます。
お店で「きのこ肉汁うどん」も提供されていますが、椎茸やえのき、しめじなどを追加すると、旨味が増して一段とおいしくなります。
武州めん本店セットは生うどんが入っているので、冷蔵便で届きます。賞味期限は1週間ですが、冷凍保存も可能です。1パック2~3人前の生うどんが2パック入っているので、お腹いっぱい食べられると思います。
菅井かおるさん(食と暮らしを楽しむ!「美食手帖」主宰)
埼玉県出身東京都在住、高校生と中学生のママ。大学在学中より華道・池坊(師範免許取得)、茶道・裏千家を学ぶ。金融機関退社後ジャパンホームベーキングスクール、辻クッキングスクール、長沼静きもの学院等で学ぶ。数年前にプリザーブドフラワー&生花アレンジメントのディプロマを取得。「食を楽しむことが生活を楽しむことにつながる」がモットー。調理師免許を持つ母の影響もあり、歳を重ねるごとに食への執着は増すばかり…
[ウェブサイト] 美食手帖