お取り寄せの達人のオススメ!
小笠原由貴さん(チーズライター・パン教室「ラ・ナチュール」主宰)
じゅわっとジューシー!ぎゅ~っと濃い味は水牛乳製ならでは!
本物のモッツァレラは水牛乳製ってご存じでしたか?
モッツァレラの本場は、南イタリアのカンパーニャ州。ナポリピッツァの本場ナポリも、カプレーゼの本場カプリ島もカンパーニャ州にあり、もちろん、現地で使われるモッツァレラは水牛乳製。水牛乳製モッツァレラは味が濃くてとても美味しいのですが、乳脂肪やタンパク質が多いせいか冷やすと硬くなってしまうので、現地では作りたての冷蔵していないものを当日または翌日には食べてしまうそう。とにかく鮮度が命なのです。日本で水牛乳製モッツァレラは、 輸入物でもなかなか手に入らない上、そんなに鮮度が良いものなんて、ムリムリ!と諦めていました。
ところがいたのです!北海道で水牛を育て、モッツァレラ作りに真摯に取り組んでいる方々が!!それを知ってすぐにお取り寄せをしたのが、北海道、湖水地方牧場の水牛乳製モッツァレラ「湖水の真珠」です。
届いたモッツァレラは、ぷりっと丸く張りがあり、真っ白でつやつや!「湖水の真珠」という商品名にも納得です。そして手作りの証、V字形のモッツァーレ跡を見ると、一つ一つ作っている様子が思い起こされて、なんだか愛おしくなります。(ちなみにモッツァレラの語源となった“モッツァーレ”というのは、イタリア語で“引きちぎる”の意味。丸めて成形したモッツァレラを二人で引っ張っ てちぎって作ることから来ています。手で引きちぎると、その跡がVの字になるのです。)
ぷっくりとしたモッツァレラにナイフを入れると、切り口からじゅわっとジュースが染み出てきて見るからに美味しそう!口に入れると、ものすごくジューシーで、噛むたびに美味しいジュースがほとばしります。生地は程良い繊維感がありつつもしなやかで柔らかく、心地よい食感。そして何より、水牛乳ならではのぎゅ~っと詰まった濃いミルク感とコク、旨味、余韻の長さが素晴らしくて悶絶!あぁ、美味しい!!きちんとのった塩味、酸味、ミルクの甘みのバランスも完璧で、飲み込むのがもったいないくらいです!
食べる時は、常温に2~3時間置いてから、トマトやオリーブオイル、胡椒やバジルとともにいただくのが 定番ですが、出来る事ならジュースを滴らせながら丸ごとかぶりつきたい!と妄想してしまう程の美味しさ。国産でこんなモッツァレラがいただけるなんて、本当にすごい事です。
それもこれも、本物の美味しいモッツァレラを食べてもらいたい!と熱い想いを持ち続け、取り組んでいる方々が居るからこそ。水牛たちや作っている方々に思いを馳せつつ、ありがたいなぁ~、なんて思いながらいただくのは、美味しくて幸せなだけでなく、とても豊かな気持ちにさせてくれます。
お取り寄せする時は、メールかFaxで。生産量の少ない希少なチーズですので、届くまで少し待つこともあるようですが、製造したらその日に発送してくれるので、鮮度の良さはイタリアに負けていません!また、通常は冷蔵便で届き ますが、リクエストすれば常温で届けてくれるそう。ご興味ある方は試してみて下さいね。
なお、湖水地方というのは、北海道の十勝平野に位置する湿原地帯ですが、固有の自然環境に恵まれた豊かな場所。湖水地方牧場さんは、その自然環境保全にも尽力しているのも注目したいところです。
豊かな自然に囲まれた北海道、湖水地方牧場。ぜひ近いうちに訪ねてみたいと思っています。
※購入はFAXまたはメールでのご注文になります。
※※編集部注:2017年5月1日までの期間限定で、クラウドファンディングサイト「アクトナウ」でもご購入可能です。水牛モッツァレラと、その他新作のチーズも販売しています。このサイトでご購入いただいた売上の一部は、湖水地方の自然保護に寄付されます。
http://actnow.jp/project/sansui-villa/detail
小笠原由貴さん(チーズライター・パン教室「ラ・ナチュール」主宰)
旅行会社勤務を経て渡米。ナパバレーやバークレーでの料理修行を通し、地産地消、オーガニック、素材を活かした料理を知る。帰国後、レストランやチーズ専門店で働いた後、パン教室をオープン。Simple & Natural をモットーとするレシピに質の良い食材は欠かせず、美味しいものを求めて、お取り寄せするのはもちろん、国内外の生産者を実際に訪ねている。また、チーズセミナーの講師を務めたり、All About等の媒体でチーズについての記事を執筆。最近では、スウェーデンMATEUS社の食器を販売する“La Table”も運営。
[ウェブサイト] パン教室“la nature”All About チーズガイド
l'Atelier de Nature(ラトリエ ド ナチュール)
酪農ビストロのとろけるチーズレシピ