お取り寄せの達人のオススメ!
小笠原由貴さん(チーズライター・パン教室「ラ・ナチュール」主宰)
とろりと濃くてクリーミー!ミルクの質の良さが分かるヨーグルト
以前いただき物で飲んで、その時の美味しかった印象がずっと残っていた、北海道、牧家さんの飲むヨーグルト。最近、再会する機会があり、“あぁ、やっぱり美味しい!“と再確認。
手に収まりの良い、細みでオシャレなボトルのタブを開けると、その裏にはクリーム状の濃いヨーグルト。それをペロリと舐めてから(ココがとびきり美味しい!)、まずはひと口。とろりとまろやかな口当たり、そして優しい甘さとミルクの風味、コクが広がります。濃厚でありながら、後味がすっきりとしていてキレが良く、しつこさがありません。体にもすぅーっと馴染んでいくよう。酸味の少ないクリーミーな味も、あと引く美味しさ。もうひと口、もうひと口…と、止まりません!ゆっくり味わいながらも、1本軽~く飲めちゃいます。
そして、最後のひと口の名残惜しさと言ったら…!ボトルを逆さにして1滴残らず大切に飲みきります。さらにボトル上部にくっついたクリーム状の部分を小さなスプーンできれいにすくい取って食べるのが、また至福なんです。
牧家さんの飲むヨーグルトの美味しさは、舌だけで感じるものではなく、体全体が求める美味しさ。自分の体に合ったもの、自分の体にとって良いものをいただくと、体が喜んで吸収し、負担なくす~っと馴染んでいく感覚があるのですが、このヨーグルトもまさにそう。きっと、良い環境で過ごしている牛たちの良質なミルクで丁寧に作られているんだろうな、という事が想像されて興味が湧き、牧家さんのこだわりについて少し調べてみました。
北海道の有珠山を臨む自然豊かな場所で牛を飼い、飲用乳はもちろん、様々な乳製品等を製造している牧歌さん。そのこだわりは、まずは土づくりから。放牧地の特性、潜在力を活かしつつも、必要な人の手はきちんと加え、また、農薬は一切使わない事で土壌の微生物が元気に働く、健康でバランスの取れた土壌を整えています。そこには生命力に溢れ、栄養豊かな様々な牧草が育ち、牛たちは、その美味しい牧草をたっぷりと食み、広大な放牧地を歩き回って自由に過ごしています。だから、牛たちの栄養も運動も十分。画像で見る牛たちは、健康で美しく、とても幸せそうです。そんな健やかな牛たちのミルクを使って作るので、このヨーグルトがこんなに美味しいのね、と納得。
大地の滋養を、牧草、牛、生乳、そして商品へと昇華させた乳製品は、大地の恵みそのもの。そんな事を考えただけで、力がみなぎってくるようです。中でもヨーグルトは乳酸菌の働きも加わり、健やかな体づくりの助けとなってくれそうです。
実は、普段ヨーグルトを好まない家族にも、“お!これは美味しい!”と大人気な牧家さんの飲むヨーグルト。東京住まいの私には、気軽に入手できないのでなかなかに貴重なのですが、お取り寄せしても争うようにあっという間に飲み尽くしてしまいます…。
またオーダーしなくちゃ!!
小笠原由貴さん(チーズライター・パン教室「ラ・ナチュール」主宰)
旅行会社勤務を経て渡米。ナパバレーやバークレーでの料理修行を通し、地産地消、オーガニック、素材を活かした料理を知る。帰国後、レストランやチーズ専門店で働いた後、パン教室をオープン。Simple & Natural をモットーとするレシピに質の良い食材は欠かせず、美味しいものを求めて、お取り寄せするのはもちろん、国内外の生産者を実際に訪ねている。また、チーズセミナーの講師を務めたり、All About等の媒体でチーズについての記事を執筆。最近では、スウェーデンMATEUS社の食器を販売する“La Table”も運営。
[ウェブサイト] パン教室“la nature”All About チーズガイド
l'Atelier de Nature(ラトリエ ド ナチュール)
酪農ビストロのとろけるチーズレシピ