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スイーツなかのさん(スイーツ芸人)
幻の果実を使った和のゼリー!五色に込められた四国物語!
よろスィーツ!
スイーツ芸人のスイーツなかのです。
今回は、春の訪れにぴったりの彩り豊かな和菓子をご紹介します。
ぼくが初めてこの子と出会ったのが、数年前に四国を旅行したとき。知り合いの方から教えて頂いたのが茜庵さんの「ゆうたま」でした。徳島に行くならゆうたまはハズせないよっ!と言われ、そんなに言うならと買ってみました。
ゆうたまは、錦玉と呼ばれるタイプのお菓子です。食べたときのイメージは寒天ゼリーのようなもので、和のゼリーと言ってもいいでしょう。
小分けにされた三角錐型の可愛い包みを開けてみると、中からまぁるい玉のお菓子がころんっと出てきます。「さんかく」から「まる」が生まれる、この一連の過程で、すでに心を掴まれた自分に気付きます。なんてキュートな仕掛けなんだ、と。
まず注目してもらいたいのは、色。
水彩画のような淡いカラーからは、春らしいふんわりとしたやさしさが伝わりますよね。まるで春服をまとった少女のような透明感。これは日本の五節句を表現しており、色に込められたストーリーがまた深みをもたせています。
そして、味。
地元四国の素材を使った、北川柚子、すだち、阿波山桃、梅、ゆこうの5種類。砂糖で包まれたカリッとした外側を入り口に、迎えてくれるのはジューシーな果実たちの味わい。弾けるようなフレッシュ感と心地よいやさしさ。なんとも言えない、幸せな気持ちになるんですよね。産地や生産者など、素材ひとつひとつにこだわりを持って、我が子を育てるかのような愛情で作られているのを感じます。
なかでも白色の「ゆこう」はすごいんですよー。地元徳島県の人たちでも知らない人が多いという、幻の果実とも言われているんです。漢字で書くと「柚香」ということで、柚子系のさっぱりとした風味も兼ね備えた落ち着いた大人の柚子といった感じ。ゆこうを使ったお菓子自体もめずらしいので、そういう話を聞くとより一層贅沢なひと粒と感じますね。
食べながら素材のことを浮かべるとその土地の情景をイメージしたりしていると、勝手にひとり空想旅行しているような気持ちになりますね。贈り物に使う方は、ひとつひとつのゆうたまを食べながら四国旅行してみては?なんてひとこと添えて渡してみるのもいいかも。いま、思い付きました(笑)。
あとは、お客さん招いたときのお茶菓子にもいいですし、華やかな季節の手土産にもぴったり!若者からご年配の方まで幅広い層にウケのいい、万能なゆうたまくんです!
スイーツなかのさん(スイーツ芸人)
東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、吉本興業に所属。子どもの頃から好きだったお菓子を独学で勉強し、唯一無二のスイーツ芸人として活動をはじめる。10年間吉本で活動後、特注のパンケーキハットをトレードマークに幅広く活躍中。
老舗からコンビニまで多ジャンルの和洋菓子を一万種類以上食べ歩き、その確かな知識と情報で「林先生の初耳学」「メレンゲの気持ち」「スクール革命」など多数テレビ番組に出演。西武渋谷店では自ら企画した催事「奥渋ギフト」を開催、行政と取り組んだ監修商品を発売するなど、幅広いシーンで活動している。