お取り寄せの達人のオススメ!
スイーツなかのさん(スイーツ芸人)
門外不出の伝説のバスクチーズケーキ!
よろスィーツ! スイーツ芸人のスイーツなかのです。
最近世間をにぎわせている、あのスイーツを皆さんはもう食べられましたか? そう、「バスクチーズケーキ」です。年が明けてから、少しずつ目にはいってくることが多くなったバスクチーズケーキの文字。ルビーチョコレートに続く、2019年のスイーツ界のトレンドのひとつになりそうな勢いです。
ただ、「そもそもバスクチーズケーキってなに?」「なんで黒いの?」「焦げた失敗作?」など、まだまだそんな声も聞こえてきそう。なので、まずはバスクチーズケーキのこと、少しお話しますね。
名前の“バスク”は、スペインとフランスの国境付近の地域のこと。つまり、バスクチーズケーキとはバスク地方で作られたチーズケーキのことです。味の特徴としては、レアとベイクドの中間のような食感が楽しめます。
普通のチーズケーキに比べるとオーブンでしっかり焼き上げるので、日本では黒いチーズケーキのイメージもありますが、本場のバスク地方では焼き色が付いているだけで真っ黒なチーズケーキはないそうですよ。
さて、こっからが本題! だいぶ長くなってしまいました(笑)。
日本でも増えつつある数あるバスクチーズケーキの中でも、どうしてもここのバスクチーズケーキのことは、たくさんの人に知ってもらいたいのです。
それが、2018年7月、白金高輪に誕生したバスクチーズケーキ専門店「GAZTA」です。読み方は、ガスタ。バスク語でチーズという意味です。個人的には、いまのバスクチーズケーキブームの火付け役は、GAZTAの誕生が大きいと思うほどの存在感です。
では、GAZTAのいったい何が他と違うのか。
それは、“門外不出の伝説のバスクチーズケーキ”の作り方を、世界で唯一教えてもらった方が手掛けたお店だから。
スペイン寄りのバスク地方には「サンセバスチャン」というバルが建ち並ぶ“美食の街”として知られる場所があります。その中に『ラ・ヴィーニャ』という有名なバルがあり、ここのチーズケーキがとにかく有名。
世界中のパティシエが、作り方を教えて欲しいと依頼が殺到するレベルです。それでも依頼は全て断り、代々家族以外の人は厨房にも入れずに、徹底してチーズケーキのレシピを守っていました。
しかし。
GAZTAのシェフは、その熱い想いで、ラ・ヴィーニャの気持ちを動かしたのです。
何度も電話をかけ、日本から手紙を書き、ひたすらに気持ちを伝え続けました。すぐに想いが通じることはありませんでしたが、アプローチをしてから約2年ほど経った頃。ついに、その熱意が通じ、世界で初めてラ・ヴィーニャの厨房に入ることを許されたのです!
これだけでも本当にすごいことですが、そのチーズケーキを食べられるぼくたちは本当に幸せだと、この記事を書きながら改めて思います。
ラ・ヴィーニャで教わったことは、GAZTAの入口にも垣間見られます。穴の開いた木の板がずらっと並ぶ光景。これは、オーブンから取り出したチーズケーキを上に置き、上質ななめらかさを出すために、熱を逃すのだそう。なんと焼き上げてから、5~6時間も置いておくんですって!これぞ、本場ラ・ヴィーニャのスタイル。
濃厚かつクリーミーなチーズと香ばしさ。スフレのようなふわっとした食感もありながら、中はなめらかかつしっとりなくちあたりが際立ち、これぞバスクチーズケーキという力強さ。
とにかく、この美味しさ、バランスをぜひ体験してもらいたい。チーズは、ヨーロッパから厳選されたチーズをブレンドすることなく一種類で勝負しているそうで、チーズ好きの方も大注目です。
長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。いつもの記事の倍以上の文字数だけど、このストーリーには、ぼくも熱意を持って応えたかったので、たまにはこんな回も。
バスクチーズケーキ食べてみたいと思ったら、まずはGAZTAをよろスィーツ!
【編集部注】
オンラインショップで売り切れになっている場合、翌営業日の朝10時からの再販売となります。
スイーツなかのさん(スイーツ芸人)
東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、吉本興業に所属。子どもの頃から好きだったお菓子を独学で勉強し、唯一無二のスイーツ芸人として活動をはじめる。10年間吉本で活動後、特注のパンケーキハットをトレードマークに幅広く活躍中。
老舗からコンビニまで多ジャンルの和洋菓子を一万種類以上食べ歩き、その確かな知識と情報で「林先生の初耳学」「メレンゲの気持ち」「スクール革命」など多数テレビ番組に出演。西武渋谷店では自ら企画した催事「奥渋ギフト」を開催、行政と取り組んだ監修商品を発売するなど、幅広いシーンで活動している。