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スイーツなかのさん(スイーツ芸人)

まるで水晶玉のような美しさ!日本最古の飴屋がつくる夏のお菓子「瑠璃飴」

 瑠璃飴(10個入り)

よろスィーツ!スイーツ芸人のスイーツなかのです。

新潟県上越市にある「髙橋孫左衛門商店」。本店を構える高田地区は、徳川家康の六男・松平忠輝によって築かれた高田城の城下町でもあり、風情あふれる街並みがひろがっています。

髙橋孫左衛門商店の歴史も長く、なんと江戸時代から400年も続く老舗で、日本最古の飴屋さんとしても知られる名店です。

代表作「粟飴」は、新潟県産のもち米と麦芽だけでつくる水飴。蒸し上げたもち米に麦芽を混ぜると、酵素の働きにより糖化するため、砂糖を使わなくても甘さを出すことができるのです。

では、なぜ「粟飴」なのか。それは、その名の通り、もともとは粟を原料にしていたから。1790年、四代目がもち米で作ってみたところ、透明感のある美しさと上品な甘さが評判になり、以来その製法が定着したそうです。

古くは、明治天皇が北陸巡幸の際に大変お気に召されて、皇后と太后へのお土産として自らが粟飴を買い求めたという逸話もあるほど。

前置きが長くなりましたが、そのような歴史のある粟飴に、砂糖と寒天を加えて仕上げたのが、こちらの「瑠璃飴」です。

初めて手にとったときは、なんて綺麗なお菓子なのだろうと感嘆。ゴムに入った状態でもうっとりとしますが、ぷちんと割ると瑠璃飴が露わになり、まるで水晶玉のような美しさに見惚れてしまいます。

瑠璃飴と名付けられているのは、昔はガラス工芸品を「瑠璃」と呼んでいたからで、まさにこの見た目にぴったり。なんて素敵なネーミングなのだろうとまた心を掴まれます。

味は「プレーン」と「いちご」の2種類があり、どちらも落ち着いた甘さでぷるんとしたくちあたり。そのまま食べても美味しいのですが、冷やしてから食べるとより清々しく、ひんやりとした味わいが暑い季節にぴったりです。

冷凍してから食べるのもおすすめで、氷のように固まることはなく、弾力が増して少しモチモチ感が出る印象。この食感と甘さがまたたまらなく、ゴムを割るのが少し難しくなってしまうのですが、それも含めて記憶に残る美味しさです。

大切な人に贈りたい、飴屋さんならではの夏のお菓子です。

ナイスィーツ!

スイーツなかのさん(スイーツ芸人)

東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、吉本興業に所属。子どもの頃から好きだったお菓子を独学で勉強し、唯一無二のスイーツ芸人として活動をはじめる。10年間吉本で活動後、特注のパンケーキハットをトレードマークに幅広く活躍中。
老舗からコンビニまで多ジャンルの和洋菓子を一万種類以上食べ歩き、その確かな知識と情報で「林先生の初耳学」「メレンゲの気持ち」「スクール革命」など多数テレビ番組に出演。西武渋谷店では自ら企画した催事「奥渋ギフト」を開催、行政と取り組んだ監修商品を発売するなど、幅広いシーンで活動している。

[ウェブサイト] スイーツ芸人スイーツなかののお菓子な日記
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