お取り寄せの達人のオススメ!
河原有里さん(フードコーディネーター・料理家)
香りも味わいもフレッシュ!会話がはずむ赤ワイン
私の周りで、今年は特に、進学や就職、転職をする人が多いような気がします。お祝いや壮行会で集まる機会が多い今日この頃。
先日も、めでたく進学先が決まった姪が、新生活に向けての楽しみをウキウキと話してくれるので、私までウキウキしてきました。フレッシュっていい!私も新しく何かはじめちゃおうかな!(単純)
今回ご紹介するワインは、フレッシュさを楽しむワインです。
生産者であるギャルリエールは、フランス、ロワールのトゥレーヌ地方にあります。
粘土石灰質土壌、シレックス土壌、風化した砂地の土壌の畑を持っており、この粘土と石灰の個性あるモザイク状の土壌がギャルリエールの大きな特徴なんだそう。ギャルリエールの名前の語源は、古代フランス語の小石、大地、空を意味するgal-galle-garreから来ています。
ここでは1993年からビオディナミ農法を行っています。化学肥料や防虫剤も一切使わない「自然な農業」に徹しているとのこと。
粘土質が多い「重たい土壌」のため、乳酸菌を用いた土作りと、植物を原料にした肥料を自ら作り土地改良を続けています。栽培面積20ha。1995年にエコセール取得。
現在の経営者であるフランソワ氏いわく、「自然のエネルギーをより素直に、そしてストレートに表現してくれるのが、“ビオディナミ”である」。
丁寧に作られた葡萄でつくるワインは、体にしみわたるような優しい味わいです。
使われている葡萄はガメイ100%。マセラシオン・カルボニック製法(炭酸ガス浸漬法)でつくられています。この製法でつくられたワインの一般的な特徴は、フレッシュな風味と味わいをもち、苦みや渋みが少ないこと。
このワインにもそのような特徴が感じられます。瑞々しい、イチゴやフランボワーズの香りに加えて花の香りも。軽い飲み口ですが、豊かな果実味に加えて凝縮感もあり、バランスの良い厚みを感じます。
わりとどんな料理にも合わせやすく、食事の邪魔をしません。始まりから終わりまで通して飲める赤ワインです。
私があわせてみたのは、イチゴとウドのサラダや、金柑とカマンベールチーズのソテー、うるいの酢味噌あえ、竜田揚げなど。意外なところで、チヂミやキムチ、韓国料理との相性がよかったです。
軽い飲み口で、スルスル飲めるワインって、なんだか会話がはずむんですよね。賑やかな場にぴったりな明るいワインです。そしてカジュアルなテーブルコーディネートにぴったりはまる、ステキなエチケット。
飲んで、食べて、話して、飲んで、食べて、話して、あっという間に一本空きました!
河原有里さん(フードコーディネーター・料理家)
総合商社食品部勤務時代に様々な食品原料輸入や加工食品開発を担当、国内外でいろいろと思いっ切り飲んで食べる。料理留学先のイタリアで郷土料理に目覚める。現在はワインや食まわりのコーディネート、企業や店舗、広告等のレシピ・商品開発などで活動中。「食中酒」好き、お酒と食事のペアリングを日々研究中。
[ウェブサイト] yurigoro5(Instagram)