お取り寄せの達人のオススメ!
河原有里さん(フードコーディネーター・料理家)
シャンパーニュで、ちょっと贅沢にゆっくり過ごそう。
あっという間にもう年末ではないですか。さて、今年はどうしましょう?! 変化の多い一年でしたね。うーん、心と身体を労わりつつ、のんびり過ごしたい……。ちょっと贅沢してもいいですよね。楽してもいいですよね。ね。
我が家の年末年始の定番は鍋料理。いろいろ目移りするお取り寄せの鍋セット。旅行に行った気分になれる、地方の海の幸についつい吸い寄せられます。ふぐちりとかカニしゃぶとかクエ鍋とかもう、うわー、迷う!
そんな、年末年始にふさわしいご馳走に合いそうな、ちょっと贅沢な飲み物、やっぱりシャンパーニュでしょう?
ドラピエは以前から大好きなワイナリー。シャンパーニュの生産地としては、最南端に位置するフランスのオーヴ県ウルヴィル村に位置する、歴史ある家族経営のワイナリーです。
ドラピエで造られているシャンパーニュには色々な銘柄があり、それぞれ素晴らしい味わいなのですが、今回のおすすめは、ブリュット・ナチュール。ぶどうはピノノワール100%、ドサージュゼロ。
ブリュット・ナチュールは、甘味を表す表示用語の一つで、辛口、ドサージュゼロを意味しています。
ドサージュとは、発酵後に加えられるリキュールのこと。一般的にはワインと糖の混合物が使われており、最終的なワインの甘味、酸味とのバランスや風味を調える役割をします。EUの甘味レベル表示用語は7段階あり、ブリュット・ナチュールは一番辛口にあたります。
もともとドラピエは、他銘柄のワインに関してもドサージュの少なさが特徴に挙げられます。
ドサージュを行わなわずに味のバランスをキープするには、まずぶどうが健全でなくてはなりません(ドサージュされているからといって、ぶどうが健全ではない、ということではなく、どんな味を目指すか?ということでしょうか)。1989年から、一切の農薬を使用しない有機栽培に切り替えたことにより、ぶどうの品質がより向上したそう。
ドライな飲み口、でもうま味も芳香もしっかり感じられるという絶妙なバランス。クリアな味わいは、和食に合います。海鮮の鍋、お刺身、水炊き……、もちろんおせち料理にも。
熱々のお鍋と冷えたシャンパーニュなんて、最高じゃないですか? 今年の年末年始は、ぜひ、心と身体に優しい時間をゆっくりお過ごしくださいませ!
河原有里さん(フードコーディネーター・料理家)
総合商社食品部勤務時代に様々な食品原料輸入や加工食品開発を担当、国内外でいろいろと思いっ切り飲んで食べる。料理留学先のイタリアで郷土料理に目覚める。現在はワインや食まわりのコーディネート、企業や店舗、広告等のレシピ・商品開発などで活動中。「食中酒」好き、お酒と食事のペアリングを日々研究中。
[ウェブサイト] yurigoro5(Instagram)