お取り寄せの達人のオススメ!
chicoさん(スイーツライター)
アートもお菓子も愉しむ、大人びたクッキー缶
蒼黒の静けさの中でツヤっと浮かび上がる黒うさぎ。『フェアリーケーキフェア』の『うさぎのアートボックス クッキー缶』は、これまでのどのクッキー缶とも何やら違うムードがあります。愛らしさとシックが交錯する佇まいは、画家、田中健太郎さんとのコラボが叶えた美味しいアート。
「大人の贈り物にぴったりなお菓子とは?」をテーマに、このクッキー缶のために田中さんが描いた原画は、ファインペーパーのうさぎと金属へのドローイングという、異素材を組み合わせたもの。缶蓋にエンボス加工を施し、うさぎを立体的に浮かび上がらせることで、見事にクッキー缶に再現されています。
蓋を開けるとまず、白うさぎの型抜きアートカード(もちろん田中さん作)が。その下に4種のクッキーが現れます。
クッキー缶では割と珍しい個包装で、香りや食感をキープしてくれるのも嬉しいところ。型押しシルエットのうさぎだけでなく、コロコロした小ぶりの丸いクッキーもうさぎの尻尾みたい! そのどれもに、国産全粒粉や沖縄産きび砂糖など、ナチュラルな素材の風味が息づいています。
シンプルな『塩バター全粒粉クッキー』なんてまさにそう。ザクザクと噛むほどに粉の香ばしさやバターのまろみ、きび砂糖の風味とコクが広がって。さらに旨味の濃いゲランドの塩(フランスの海塩)が、その香りを引き立てます。
『カカオスパイス全粒粉クッキー』は奥深いカカオの香り(チョコというよりカカオ!)の後からそっと、ほのかなジンジャーシナモンが余韻を残す印象派。
『オーガニックコーヒークッキー』はバターに空気をたっぷり抱かせるように泡立てているから、サクッと軽いテクスチャー。細かくしたオーガニックコーヒー豆がそのまま入って香り高くも、優しい甘さのミルクコーヒー感覚で、子供でも食べやすそうです。
一番のお気に入りは『ピスタチオのシュクセ』。「シュクセ」とはアーモンドパウダー入りのメレンゲで、こちらはそのピスタチオパウダー版。カリカリ口の中でほどけ消えると共に溢れる、ピスタチオそのものの自然な、でも濃厚な芳しさがもう、たまりません!
のばす手がとまらないうち、気づけば缶は空っぽ。でも、アートのようにインテリアに馴染む缶は、その後もずっと暮らしに寄り添います(私はサプリを収納した缶をテーブルのアクセントにしつつ、アートカードはペーパーオブジェとして飾っています)。つまり、自分を癒すご褒美にも、大切な人へのプレゼントにも最高というわけです。
chicoさん(スイーツライター)
スイーツトレンドに精通し、「anan」や「Hanako」、「ELLE goumet」はじめ多数の雑誌やWeb、TVでスイーツ記事の執筆や特集企画監修・出演を行うほか、ギフトのセレクトショップ、ECサイトなどでスイーツ監修も手がける。「anan」で「Food topics 〜chicoのお菓子な宝物」、「SALUS」で「もらって嬉しい手土産スイーツ」を連載中。『東京の本当においしいスイーツ探し』シリーズ監修。共著に『東京最高のパティスリー』。
[ウェブサイト] Twitter「anan」連載中「chicoのお菓子な宝物」
「SALUS」連載中「もらって嬉しい手土産スイーツ」