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井出留美さん(食品ロス問題ジャーナリスト)
“日本のブルゴーニュ“で生まれた、クリーミィで芳醇な香りのカマンベール
アトリエ・ド・フロマージュのチーズを知ったのは、店舗に隣接した場所で親しまれてきたイタリアンレストラン、リストランテ フォルマッジオがきっかけでした。
こちらのレストランは、1996年以降、26年以上、ピッツァやパスタなど、リーズナブルな価格で美味しい料理を提供し、飲食店サイトなどでは長野県東御(とうみ)市でナンバーワンの評価を受けていました。
残念ながら、2022年12月に惜しまれながら閉店してしまいましたが、同じくアトリエ・ド・フロマージュが運営する軽井沢ピッツェリアなどでは、同じチーズを使った料理を楽しむことができます。
アトリエ・ド・フロマージュは、1982年、創業者である松岡夫妻がカマンベールチーズを作りたいという思いから始まりました。当時は、日本で初めての生チーズだったようです。
長野県東御市は、“日本のブルゴーニュ”と言われており、チーズの本場であるフランスの気候に似ています。そのような、チーズづくりに適した場所で作られるチーズは20種類。原料の生乳は、「あさまミルクステーション」から入手されるホルスタイン種と、自社牧場「フロマージュ牧場」のジャージー種をブレンドしているとのこと。
カマンベールといえば、外側はどの会社のどの製品も似たように見えますが、実際に食べてみると違いがよくわかります。アトリエ・ド・フロマージュのカマンベールは、硬すぎず、やわらかすぎず、ほどよいクリーミィさが味わえます。近隣の契約農家で絞った良質な生乳と塩だけで作られています。
2年に1度開催される、国内最大級のチーズの祭典「ジャパンチーズアワード」(2022年10月16日開催)で、アトリエ・ド・フロマージュのチーズは3部門で受賞しました(軽井沢チーズ:銀賞、ウォッシュ・オ・カルヴァドス:銅賞、モッツァレラ:銅賞)。
長野県東御市は、特徴あるワイナリーでも知られています。ワインとチーズのマリアージュで楽しむのもいいですね。チーズのほか、生乳を生かしたスイーツもおすすめです。
井出留美さん(食品ロス問題ジャーナリスト)
ライオン(株)、JICA海外協力隊、日本ケロッグ等を経て独立。食品ロス削減推進法成立のきっかけを作った。著書に『食べものが足りない!』『食料危機』『あるものでまかなう生活』『賞味期限のウソ』『捨てないパン屋の挑戦』(第68回青少年読書感想文全国コンクール課題図書)他。第二回食生活ジャーナリスト大賞食文化部門/Yahoo!ニュース個人オーサーアワード2018/令和二年度 食品ロス削減推進大賞消費者庁長官賞受賞。
[ウェブサイト] office 3.11