お取り寄せの達人のオススメ!
嶋啓祐さん(フードビジネスデザイナー)
辛味と酸味と旨みが三位一体!地元で行列が絶えないお店の「酸辣湯麺」
島根県は雲南市三刀屋町。そこには常に行列の絶えない人気店、中国四川料理店「呑舟(ドンシュー)」があります。
地元の雲南市のみならず周辺地域でもその名と味を知らぬ人はいないと言われる地元の人気店で「わざわざ遠回りしても訪れるべき」名店です。ランチタイムに訪れると多くの方がふーふー言いながら大人気「酸辣拉麺」をすすっている光景を見ることができます。
お店は2022年夏にリニューアルされ、カウンター、テーブル席に加え、モダンな個室スペースが誕生。駐車場も広くなり、入店を待つゲストは車の中で待機できるようになりました。
オーナーシェフの細木達也氏は、かの中国四川料理の巨匠、陳建民氏に師事。香辛料を使った単に辛い中華料理とは一線を画す、程よい辛さの中に深い旨みを忍ばせるまさに本物の四川料理を再現。香辛料を効かせた伝統的四川料理のみならず、海鮮系の広東料理から北京ダックで知られる北京料理までメニューを整え、舌の肥えた地元の方々に絶大な人気を博しています。
今回ご紹介するのは店舗でも大人気の酸辣湯麺お取り寄せ版です。これまでは足を運ばないと食べられなかった呑舟の人気メニューが家でもいただけるとあってサイト公開から注文が殺到。少し落ち着いたところでおとりよせネットの読者の皆様へのお知らせとなりました。
自宅で作るときはネギなど具材を用意して、丼にスープベースとお湯を入れスープを作り、そこにやや固めに茹で上げた麺を入れるだけ。作り方はインスタントラーメンと変わりません。しかし味わいは他の即席麺とは一線を画します。
ポイントは辛味と酸味の後から湧き上がる旨みにあります。三位一体になるバッチリと重なる独特のスープなのですね。麺は国産小麦を使って地元企業の出雲たかはし(ちなみに高橋社長も呑舟の大ファン!)が製麺し、お店の味を忠実に再現するために何度も試作を重ね、販売は出雲市のかみありづきが代行してくれています。
名店の逸品をいただくためにひと手間かけて小松菜とネギを軽く炒めてみました。盛り付けた酸辣拉麺に盛り付けてできあがり!とても簡単に呑舟の味が再現されます。
食べ終わってスープが残っても捨ててはいけません。丼からスープカップに移し替えてラップしておきましょう。翌日にでもネギなどを加えてスープになります。私はキャベツやソーセージを加えてレンジで温め、四川風野菜スープにしていただきました。
寒い季節に身体を熱くする酸辣拉麺。ぜひ野菜やお肉をたっぷり入れて召し上がってみてください。そして出雲旅行の際には雲南市三刀屋町本店の料理もぜひ!
嶋啓祐さん(フードビジネスデザイナー)
全国の食材や加工品をPRするフードビジネスデザイナー。自然、風土、生産者、素材、そして料理人とその先にいる顧客、食に関わるすべての方が幸せになるような「フードデザインによる地方創生」を仕事にしている。おとりよせの達人ほか、02年よりオールアバウトにてフレンチガイド、ぐるなびのippinキュレーターを務める。北海道出身。
[ウェブサイト] All About フレンチガイド