お取り寄せの達人のオススメ!
aiko*さん(お取り寄せ生活研究家)
ポルトガルから400年以上前にやってきた伝統のお菓子
カスドース……。ちょっとカステラに似た名前のお菓子は、長崎、平戸で最古のレシピを400年以上伝え続けている蔦屋さん。
私の中で「ポルトガルから伝わった南蛮菓子」という言葉をきくだけで「間違いなく私が好きな味」だなと思っています。
友人とのカステラ談は尽きることがなく、鶏卵素麺はお取り寄せというものをまだ使いこなしていなかった頃、新入社員なのに先輩方が九州方面に出張したと聞けば、出先に電話をして買ってきてもらうようにお願いした程です。エッグタルトや数年前に流行したハマった半熟生カステラ(パンデロー)もいくつ食べたかわかりません。
もともと卵とお砂糖の組み合わせがたまらなく好きな私。そんな私が以前より名前は知っていて気になっていた「カスドース」にハマらないわけがなく一口食べてトリコになっています。
いろんな説があるようですが、カステラより早くにポルトガルから伝わったのではないかといわれている説があるそうです。
そんなカスドースは、わかりやすくいうと、カステラをさらに卵とお砂糖につけて、まるでフレンチトーストのような甘くて幸せな気持ちになるお菓子です。口の中でジャリっとしたグラニュー糖とジュワっと広がる甘さ、濃厚な卵黄の香りがたまりません。
粗いカステラを一晩乾燥させたところに卵黄を絡めそのあと揚げるのですが油ではなく沸騰させた糖蜜で揚げさらにグラニュー糖をかけたのがカスドースです。その当時貴重だったお砂糖と卵を使っていたため、なかなか一般には知られることがなかったとか。
大変手間のかかるお菓子ですが、今の最先端のスイーツにも引けを取らない「幸せなお菓子」だと私は思っています。
合わせる飲み物は、ホットミルクにミルクティなど、私はミルクとの相性が抜群だと思いますが、日本茶など苦みのあるお茶も相性がいいです。
ひとつひとつ個装されていて、普段のおやつにも、そして目上の方に贈れる使えるしっかりしたパッケージなので、手土産からしっかり贈り物まで使えておすすめです。
何かと手土産や贈り物の増えるこの季節。甘党の方への贈り物にいかがでしょうか?
aiko*さん(お取り寄せ生活研究家)
1974年兵庫県生まれ。料理研究家の母の影響で「食べる」楽しみや大切さを自然に学び、お取り寄せが生活の中に溶け込んだ環境で育ち、20歳過ぎから自分でもお取り寄せ生活を開始。結婚後は横浜で、毎日のようにお取り寄せを楽しむ日々。自分が感じた「美味しい」、お取り寄せ生活の楽しさをひとりでも多くの友人たちに伝えたい、一緒に共有したい、という思いで、ブログ・雑誌・ラジオ・セミナーなどで活動中。
[ウェブサイト] 365*style~お取り寄せ生活研究家aiko*の美味しいハナシお取り寄せ 朝食編 (学研スマートライブラリ) [Kindle版]