1袋に3種類の幅の麺入り！「乱切り仕上げ」がおいしい会津の「裁ちそば」

今回ご紹介させていただくのは、奥会津にあるお蕎麦屋さん「奈良屋」の裁ちそばです。

裁ちそばは、会津の檜枝岐村（ひのえまたむら）の郷土料理のひとつ。伸ばした麺生地を数枚重ね、包丁で手前
に引くようにして切るやり方が布を裁つようであることから、裁ちそばと呼ばれているそうです。そんな昔ながらの郷土料理が、お取り寄せで手軽に手に入るのはうれしいですね。奈良屋さんの裁ちそばは乾麺なので、茹でるのも簡単で比較的賞味期限も長めなのですごく助かります。

奈良屋さんの裁ちそばは「極端な乱切り仕上げ」の麺がとても特徴的。1.9mm／2.4mm ／3.5mmの3種類の幅の麺が、1袋の中に混ざって入っています。あまり他の地域のそばでは見かけないスタイル。

口に含むと、そばの香りと風味の良さが強く広がる。そばのポテンシャルの高さに加え、この「極端な乱切り仕上げ」がその風味の良さや食感の良さを強調して、裁ちそばのおいしさを印象的なものにしていると思います。

そばのぷりっと新鮮さを感じる存在感に、そば粉独特の表面の少しザラッとした感じ。しっかり舌で感じながらも、のどごしがよく、サラサラと上品に胃におさまっていく感じ。そんな不思議な食べ心地が、乱切りのおいしさなのかなぁと理解しました。

すっかり奈良屋さんの裁ちそばにはまってしまって、他のそばが食べられない。去年おととしと2年連続で我が家の年越しそばとしても活躍してくれました。もちろん、冬はおいしい出汁に温かいそばがおすすめですが、冷たくしてもとてもおいしいです。

夏野菜（トマトやオクラなど）をたっぷり入れて、少し酸味のある冷たいスープでいただいたのも絶品だったし。最近は、味噌鍋のしめとして裁ちそばを入れたのもおいしかったなぁ。

そばの香り、風味強いので、負けない。また、独特のぷりっとした麺の存在感でいろんな味わいのスープや食材も引き立たせるように思います。

春夏秋冬、いつ食べてもおいしい裁ちそば。今年も常備しておきたいお取り寄せのひとつです。

この記事をシェアする