お取り寄せの達人のオススメ!
早乙女孝子さん(薬膳料理研究家)
あたたかくてのびてとろける♪他とは違う新食感の「釜あげわらび餅」
今回ご紹介するお取り寄せグルメは、大谷堂さんの「釜あげわらび餅ギフトセット きなこ」です。「釜あげわらび餅」とは、とろっとして熱い状態のわらび餅を釜からすくい、カップに盛り付けてきなこと黒蜜をかけて食べるわらび餅のこと。「どんな味わいなんだろう?」と、届くのがとっても楽しみだったお取り寄せ商品です。
ギフトセットは封を開けると、「わあっ!」と思わず声に出してしまうほどにかわいらしい、ミニサイズの黒い釜が6つ。
釜のフタをとると、カップに入ったわらび餅、きなこ、黒蜜、木のスプーン、作り方の説明書が入っていました。まるで実験セットのようでワクワク。こういう遊び心のある演出って素敵ですよね。ギフトで届いたら絶対喜んでもらえるスイーツだと思います。
作り方は簡単。湯せんかレンジでわらび餅を温めたあと器に移し入れ、きなこと黒蜜をかけたら完成。今まで食べたわらび餅は冷やしたものだったので、未経験の温かいわらび餅に期待度が上がります。
私は手軽にレンジでチンして黒のミニ釜に移し入れ、釜あげの状態に近づけようと思い、木のスプーンで練ってみました。するとホームページに掲載されている写真のように、びよーんとわらび餅が伸びはじめました。ちうど良いところで、きなこと黒蜜をかけていただきます。
今まで食べたわらび餅よりもやわらかく、口の中でとろけてなくなってしまう、新鮮な食感。そして、わらび餅のやさしい風味と香ばしいきなことコクのある黒蜜との相性が抜群。
大谷堂さんの店舗では、職人さんが釜で練り上げたばかりのあっつあつの釜あげわらび餅が食べられるそうですが、本当に出来上がりを食べているような味わい。お取り寄せでも十分その美味しさを味わうことができます。
大谷堂さんのわらび餅は、本わらび粉、本葛と澱粉をブレンドして作られています。本わらび粉は日本での生産量が減っていることから、自社で農場と加工場を作りわらび粉を生産する取り組みをされているそうです。
わらび餅は、今から1,000年以上前の醍醐天皇の好物だったといわれています。そんな古来から続く日本の食文化を継承していきたいという、お店のわらび餅への真摯な姿勢が伝わってきます。ぜひ一度皆様に味わっていただきたい日本のスイーツです。
早乙女孝子さん(薬膳料理研究家)
栃木県出身。自身の体調不良をきっかけに東洋医学と出会い、北京中医薬大学日本校で薬膳を学び、国際中医薬膳師に。「薬食同源」の本場中国に留学し薬膳やベジタリアン中国料理等を習得。帰国後、広告・雑誌・ラジオを中心に薬膳料理や健康&美容アドバイスを行う。身近な食材を利用した「毎日食べたい薬膳料理」が好評で、著書『冷え知らずのしょうがレシピ』(PHP研究所)等がある。
[ウェブサイト] まいにち、薬膳料理生活「漢方の知恵を毎日の食卓に いつもの食材効能&レシピ帖」