お取り寄せの達人のオススメ!
早乙女孝子さん(薬膳料理研究家)
希少なアリバカカオを使用。華やかな香りのチョコレートケーキ。
その日、私は朝からソワソワしていました。なぜならはじめてお取り寄せをしたケーキが到着する予定だから。
ケーキの名前は「tomochococlassic」。
日本を拠点にフランスをはじめ、ギリシャ、アメリカなどで活躍されている、フードアーティスト菅野智子シェフが手掛けるチョコレートケーキです。
いま注目されている「アリバカカオ」を使用しているケーキだよと、食べることが大好きな弟から教えてもらいました。
アリバカカオとは、カカオ発祥の地として知られるエクアドルで育てられ、カカオ総生産量のうちわずか2%しかないという、世界的にとても貴重なもの。爽やかなフルーツのような香りと、ほどよい酸味とコクが特徴です。
届いたチョコレートケーキはすぐに食べたい気持ちをぐっと抑え、切り分けしやすいように、まずはしっかりと冷蔵庫で冷やしました。
想像していたよりも、ずっしりと重量感のあるケーキです。それを慎重に薄く切って五分ほどおき、常温になった頃合いを見て、まずはひと口。
口に運んだ瞬間に広がるベリーのような華やかな香り。爽やかな酸味とクドさのない濃厚な風味が優しく口の中から消えると、さわやかな余韻が続きます。それゆえ、食べた後の満足度が高いんです。
ケーキは二層になっていて、上の段は58%のビターチョコレートを使ったクリーミーで深いコクのあるガナッシュ生地、下の段は70%のハイカカオチョコレートを使ったビターな焼きチョコで構成されています。
チョコレートの濃度や風味の違いを楽しめるようにという、菅野シェフのセンスが光る逸品です。
菅野シェフが数あるカカオの種類から、アリバカカオを採用した理由は二つあります。
一つ目はアリバカカオが持つ香りの高さ、風味の良さ、作り手の方たちのカカオに対する真摯な思いに触れたため。
そして二つ目が、ご自身がキャリアを積まれた葉山やフランスのプロヴァンスと似た、海と太陽の恵み溢れる南米エクアドルの海岸地域で育てられた、このカカオにシンパシーを感じられたから。
コロナ禍で閉塞感を抱きやすいこの頃。穏やかな海の風景が浮かんでくるようなオリジナリティあふれるtomochococlassicで、スペシャルなひと時を過ごしてみませんか?
早乙女孝子さん(薬膳料理研究家)
栃木県出身。自身の体調不良をきっかけに東洋医学と出会い、北京中医薬大学日本校で薬膳を学び、国際中医薬膳師に。「薬食同源」の本場中国に留学し薬膳やベジタリアン中国料理等を習得。帰国後、広告・雑誌・ラジオを中心に薬膳料理や健康&美容アドバイスを行う。身近な食材を利用した「毎日食べたい薬膳料理」が好評で、著書『冷え知らずのしょうがレシピ』(PHP研究所)等がある。
[ウェブサイト] まいにち、薬膳料理生活「漢方の知恵を毎日の食卓に いつもの食材効能&レシピ帖」