お取り寄せの達人のオススメ!

菅井かおるさん(食と暮らしを楽しむ!「美食手帖」主宰)

蔵造りの町並みが人気の川越から、こだわり満載の特製あんみつ

 あかりや特製 あんみつ

春になると、通っていた高校の正門前から続く桜並木を、ぼんやりと思い出します。その高校は、東武東上線川越駅の隣駅からほど近い、周辺にお店などが少ない場所にありました。なので放課後は決まって、飲食店が軒を並べる丸広百貨店前の商店街(現在のクレアモール)に繰り出していました。

アップルパイをお目当てにハンバーガーショップ、コーヒーフロートがおいしいレトロな喫茶店、ヨーグルトパフェがマストのカフェなど……。とにかくたくさんのお店があって、わくわくする商店街でした。

川越には今もたまに行きますが、たいてい丸広の中ですべての用事を済ませます。ある時一緒にいた娘が、「近くにおいしいあんみつ屋さんがあるらしいから、行ってみたい」と言いだしました。そのあんみつ屋さんが、甘味処「あかりや」さんです。

もう時間もなかったので、お持ち帰り用に買って帰ることにして、急いでお店へ向かいました。商店街を蔵造りの町並み方面へ進み、喧騒が和らぎ始めた頃お店を発見。メニューを見るとあれもこれもおいしそう。悩みましたが、娘イチオシの「あかりや特製あんみつ」をチョイス。もし私が高校生の時にこちらのお店があったら、週2のペースで通っていたことでしょう。

ところで、みなさんがあんみつの中で絶対に外せない具材を3つ選ぶとしたら、何にしますか?私は寒天、あん、赤えんどう豆の3つです。

中でも寒天のおいしさに重きを置いているのですが、このあんみつの特筆すべき点が寒天のおいしさ。正確に言うと、乾燥という工程を経ていないので寒天ではなく、生寒天(=ところてん)だそうです。ほんのりあめ色をした、存在感ある大きめカットの寒天です。噛んだ時の感触は弾力があってコリコリとして、一瞬にして口の中が海の香りに満たされます。

北海道十勝産小豆を羽釜で炊き上げた粒あんは、あんみつ専用。甘さ控えめなので黒みつとの相性がよく、豆の香りが活きています。時間をかけてふっくらと煮た赤えんどう豆は、ホクホクの食感。私は豆好きなので、赤えんどう豆抜きのあんみつは考えられません。銅鍋で練り上げた雲のようにまっ白な求肥は、モチモチでなめらかな舌触り。丸ごとのあんずは、甘さの中に残る酸味がさわやか。つやがあってやわらかく、しっとりしています。

寒天の上に粒あんと赤えんどう豆、求肥にあんずを載せ、最後にさくらんぼとみかんを添えれば、彩り豊かなあんみつが完成。コクのある黒みつを、好きなだけ回し掛けてみて。それぞれの具材がじんわりと甘い黒みつで覆われた、こだわり満載のあんみつを堪能できますよ~。

菅井かおるさん(食と暮らしを楽しむ!「美食手帖」主宰)

埼玉県出身東京都在住、高校生と中学生のママ。大学在学中より華道・池坊(師範免許取得)、茶道・裏千家を学ぶ。金融機関退社後ジャパンホームベーキングスクール、辻クッキングスクール、長沼静きもの学院等で学ぶ。数年前にプリザーブドフラワー&生花アレンジメントのディプロマを取得。「食を楽しむことが生活を楽しむことにつながる」がモットー。調理師免許を持つ母の影響もあり、歳を重ねるごとに食への執着は増すばかり…

[ウェブサイト] 美食手帖
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