お取り寄せの達人のオススメ!
菅井かおるさん(食と暮らしを楽しむ!「美食手帖」主宰)
卵農家の姉妹の想いが詰まった、米たまごのチーズインバウム
YouTubeで車の動画を見ていた夫が、「千葉県の旭市に行ってみたいから、明後日行こうよ」と言いだしました。その頃、夫はたびたび「車と海の写真が撮りたい」と言っていて旭市の海岸に、ステキな場所を見つけたようでした。
旭市は、千葉県内の道の駅巡りをしていた時、開業したての道の駅に寄ったことがあるのと、銚子に行く時に通過したことがあるだけで、ほぼ初めての訪問でした。
実は旭市は、海沿いの断崖絶壁、夕日や花の名所など豊富な見どころに加えて、全国トップクラスの農畜水産物の生産地と分かり、知れば知るほどグルメの宝庫でした。
中でも、農林水産大臣賞受賞歴のあるマルゲンの米たまごを使用した、手づくりバウムクーヘン専門店「Egg's Baum marugen(エッグスバウム マルゲン)」は、ぜひ行きたいと思ったお店です。
旭市のたまご農家「マルゲン」のご一家の姉妹が、「小さな頃から食べてきた卵のおいしさを、多くの人に味わってほしい」という想いから、開業したそうです。
マルゲンの米たまごは、ミネラルや飼料用米を配合した飼料を与えて、ヒヨコから大切に育てた鶏が産んだ卵。
そんなこだわりの新鮮卵を使用したバウムクーヘンは、ハードタイプの「KAGAYAKI」と、ソフトタイプの「MEGUMI」の2種類。どちらも千葉県産の米粉を使用したバウムクーヘンです。
お店はシャープな感じに木のぬくもりをプラスした外観で、店内は明るく清潔感がありました。パッケージ、ロゴ、パンフレットなどは、卵カラーの白と黄色で統一されてオシャレです。
どんな卵か気になっていたマルゲンの米たまごと、ビジュアルが卵っぽい所に惹かれた「チーズ in バウム」を購入しました。
「チーズ in バウム」は個包装になっていて、保存や持ち歩きに便利で衛生面も安心な点が嬉しいです。
マルゲンの米たまごをパカっと割ると、ふっくらした黄身を潤沢な白身がしっかり包んでいました。卵の黄身の色は鶏が食べているエサの色で決まると言いますが、マルゲンの米たまごの黄身は、やわらかい色合いの黄色です。加熱してみると、白身のプリッとした弾力に驚きました。
「チーズ in バウム」は、マルゲンの米たまご、クリームチーズ、ヨーグルトなどを仕込んだ生地を、ハードタイプのバウムクーヘンの中心の空洞に流して焼き上げたお菓子です。
フランス産発酵バターのコクや香りが強く感じられるバウムクーヘンは、もっちりして噛み応えがあり、コーティングのお砂糖のシャリシャリ食感がアクセントになっていました。クリームチーズフィリングの酸味とのバランスが良く、一体感がありました。
お取り寄せの「チーズ in バウム」は冷凍便で届くので、冷凍のままいただくとチーズ味のアイスみたいに楽しめそうです。
お供には、レモンを添えた冷たいアイスティーがよく合います。きっと午後のティータイムが待ち遠しくなると思いますよ。
菅井かおるさん(食と暮らしを楽しむ!「美食手帖」主宰)
埼玉県出身東京都在住、高校生と中学生のママ。大学在学中より華道・池坊(師範免許取得)、茶道・裏千家を学ぶ。金融機関退社後ジャパンホームベーキングスクール、辻クッキングスクール、長沼静きもの学院等で学ぶ。数年前にプリザーブドフラワー&生花アレンジメントのディプロマを取得。「食を楽しむことが生活を楽しむことにつながる」がモットー。調理師免許を持つ母の影響もあり、歳を重ねるごとに食への執着は増すばかり…
[ウェブサイト] 美食手帖