お取り寄せの達人のオススメ!
小笠原由貴さん(チーズライター・パン教室「ラ・ナチュール」主宰)
“湯上りの牛乳の美味しさ”を堪能できる「チーズ×みかん」スイーツ!
愛媛と言えばみかん、みかんと言えば愛媛!というイメージを持っているのは、きっと私だけではないハズ。そんな愛媛らしい、愛媛ならではのチーズスイーツをご紹介します。
その名も「丸ごとみかんチーズケエキ」!
まあるいレアチーズケーキの中に、みかんが丸ごと1個入った、大胆でインパクトの強いスイーツです。
このスイーツを作っているのは、愛媛県の道後温泉にある「道後ミルクチーズケエキ」さん。そしてこの商品が生まれたのは、この場所だからこその理由がありました。
夏目漱石の「坊ちゃん」の舞台として、日本最古の温泉としても知られる道後温泉ですが、気持ちよく温泉に入った後は、飲み物が欲しくなるもの。特に冷たい牛乳はその筆頭! 湯上りの牛乳って、本当に美味しいですよね。
その、「湯上りのあの牛乳の美味しさを。」をコンセプトに、愛媛県産の牛乳とみかんを使って生まれたのが、このチーズケエキです。
チーズケエキの味のベースとなる牛乳は、標高1300mの「四国カルスト高原」で育つ牛たちの良質なもの。みかんは愛媛県内有数のみかん産地、八幡浜の生産者さんから直接仕入れる温州みかんだそう。どちらも品質は確かです。
そして材料へのこだわりもさることながら、チーズの鮮度にもこだわるあまり、チーズはなんと、工房で手作りしているそうです。
オレンジ色の紙にクシュっと包まれたラッピングもかわいいこの商品。包みを広げると出てくるのは、まあるくって真っ白なチーズケエキ。
冷凍で届くものを半解凍して食べるのが私の好みなのですが、チーズケエキ部分は、ふわっ、しゅわっとした優しい食感。味わいも優しいミルク感たっぷりで、ミルク、クリーム、そしてチーズをきちんと感じます。
甘さはかなり控えめですが、かと言って物足りない訳ではなく、むしろミルクの風味が充実して感じられ、後味の余韻もとても心地良いのです。それは、素材の良さの為せるわざなのでしょうか、特にベースとなる牛乳が美味しいように思います。
そしてみかんがまた美味!半解凍のちょっとシャリっとした食感も好きですが、甘み、酸味がしっかり濃いので、冷たくても酸味だけが尖っているという事がありません。
チーズケエキの優しくて豊かなミルク感と、ジューシーですっきりとしたみかんの甘味と酸味。この組み合わせのバランスの良さと風味に、思わず唸ってしまう逸品!
このチーズケエキを食べていると、牛乳を飲みつつ、懐かしい冷凍みかんを食べているような、そんなほっこりした気持ちにもなってきます。優しい味わいに、気持ちもゆるゆるとほどけていくような癒しスイーツです。
実は、食べる前は「観光客向けの大量生産商品なのかな?」と思っていたのですが、前言撤回! ひと口食べた時の本物感に驚かされました。
余計なものを入れず、良い材料を使ってきちんと作っている。そんな事が伝わってくる、ごまかしの無い本物の味わいです。
道後温泉、四国カルスト牛乳、そして愛媛みかんが三位一体となった、この地ならではの逸品、是非お試しください。
小笠原由貴さん(チーズライター・パン教室「ラ・ナチュール」主宰)
旅行会社勤務を経て渡米。ナパバレーやバークレーでの料理修行を通し、地産地消、オーガニック、素材を活かした料理を知る。帰国後、レストランやチーズ専門店で働いた後、パン教室をオープン。Simple & Natural をモットーとするレシピに質の良い食材は欠かせず、美味しいものを求めて、お取り寄せするのはもちろん、国内外の生産者を実際に訪ねている。また、チーズセミナーの講師を務めたり、All About等の媒体でチーズについての記事を執筆。最近では、スウェーデンMATEUS社の食器を販売する“La Table”も運営。
[ウェブサイト] パン教室“la nature”All About チーズガイド
l'Atelier de Nature(ラトリエ ド ナチュール)
酪農ビストロのとろけるチーズレシピ