お取り寄せの達人のオススメ!
河原有里さん(フードコーディネーター・料理家)
空を高く感じるようになったら飲みたいワイン。秋の味覚とご一緒に。
まだまだ蒸し暑い日が続いていますが、風が少し秋っぽくなってきましたよ。冷たいしゅわしゅわしたものばかリ飲んでいたけれど、そろそろ秋っぽいものにシフトしようかなと。衣替えと一緒ですね。
それで最近よく飲んでいるのがロゼワイン。
今回ご紹介するのは、スペイン ラ・マンチャ産のロゼワイン。オーガニックです。ラ・マンチャのほぼ中央に位置するエル・トボソ村にあるワイナリー「カンポス・デ・ドゥルシネア」。この地域の伝統的スタイルを保ち、父子でワイン造りをしているそうです。
主に赤ワイン用のテンプラニーリョというぶどう100%、何となく味も赤ワイン寄りのロゼ、という感じですかね。骨格がしっかりしているので飲みごたえはあります。キレがある、というのとはまた違うタイプで、清涼感のある果実味、すっきりした後味。薄い赤が紅葉のよう。
そういえば今年はさんまが豊漁だそうですね!脂ののったさんまとあわせても生臭くなることもないですよ。冷やし気味の温度がおすすめです。冷たくてさんまの塩焼きやお刺身、まいたけの炊き込みごはんや焼きなす、添えられた大根おろしとかちょっとお醤油を使う料理にあいます。やや冷たい、ぐらいに温度があがってきたら、肉料理にあわせるのもよさそうです。季節にはあまり関係ないですが、スパイスを効かせて焼いたラムチョップにもぴったりでした。
秋の食材にも、あまり手をかけなくてもおいしいものがたくさん。焼いた松茸やれんこんに、オリーブオイルをかけて柑橘類をキュッと絞ったり(秋は、大好きな柑橘「へべす」が出回る時期でもあります!)、秋といえば外せない果物たち、柿やいちじくに生ハムをのせたのもいいですね。
旬のものは旬のうちに美味しく。そしてたくさん食べたい(笑)。秋の味覚とロゼワイン、ためしてみませんか。
河原有里さん(フードコーディネーター・料理家)
総合商社食品部勤務時代に様々な食品原料輸入や加工食品開発を担当、国内外でいろいろと思いっ切り飲んで食べる。料理留学先のイタリアで郷土料理に目覚める。現在はワインや食まわりのコーディネート、企業や店舗、広告等のレシピ・商品開発などで活動中。「食中酒」好き、お酒と食事のペアリングを日々研究中。
[ウェブサイト] yurigoro5(Instagram)