お取り寄せの達人のオススメ!
里井真由美さん(フードジャーナリスト)
地元愛にきゅん♪熊本県立大生とコラボした桜のレアチーズゼリー
すっかり春ですね~。大好きな桜シーズン到来です。楽しさもおいしさも両方体感したいので、毎年必ず桜スイーツを満喫します。
今年の推しは、清らかな水で仕上げた桜のレアチーズゼリー「咲くらジュレ」です。
桜ジュレとレアチーズムースが2層になっていて、ジュレの中には桜が浮かんでいます。全体が上品な桜色で、上部のジュレはみずみずしくぷるぷる。喉ごし良く甘すぎないレアチーズムースです。
「咲くらジュレ」は、熊本県水上村「水の上の市場」さんと熊本県立大学の学生さんとの「お土産開発プロジェクト」で開発されました。とっても地元愛が込められたスイーツなのです。
水上村は、九州山地にまたがる霊峰市房山(れいほういちふさやま)のふもとにある小さな村です。球磨川(くまがわ)の水源であるエリアで、土は栄養満点、水は清らかで美しく空気も澄んでいます。
以前お仕事で伺った時、1歩足を踏み入れた瞬間から、まるで自分も浄化されそうな空気感が漂っていたのを覚えています。人々も温かくて優しい方が多い気がしました。熊本は農業が盛んですが、まさにこんなエリアで育つからこそ食べ物も美味しいのでしょうね。
この、球磨川本流に建設された市房ダム湖周辺に「一万本桜」と称される熊本県内屈指の桜並木があります。市房ダム湖の周り約13kmに及ぶ、桜のパノラマ!これがもう素晴らしい大自然美!感激で涙腺が緩んでくるほどです。
満開時には1万本が連なり、ぐるっと桜色の帯が敷かれたかのような迫力。桜そのものも美しいですが、湖まわりの曲線美と山脈が背景となり、お互いを引き立たせあっていますし、迫力あるダムとの高低バランスも独特の雰囲気で素敵です。
また、エリア全体が「日本のさくら名所100」 にも選ばれており、湖の中央あたりまで進める歩道も開発されました。歩道の終点は撮影スポットにもなる広めのスペースになっていて、そこから桜の帯を眺めることもできます。
そして圧巻は中央の巨大な噴水!下から湧き上がる水と落ちてくる水を大自然と桜を背景に体感することができるのです。湖の中央にぽっかり浮かんだような「島」のようなスペースから見上げる水・山・そして桜。まさに絶景です。
大自然の絶景を間近に体感した後って、気がスッと楽になるような幸せな気持ちになりませんか?なんとなく日々に悩みや迷いがあっても心が軽くなるような……。ほっこり和みを感じられます。
「咲くらジュレ」は熊本県立大の学生さん達が、そんな市房ダム湖畔周辺の「1万本桜」をイメージされ、完成まで、かなり試行錯誤されたそう。
みずみずしいゼリーは湖や噴水への想い。浮かぶ桜は1万本の桜そのものであり、もしかしたら、島スポットに浮かぶ、私たち自身をも表現されたのかなと思ったりもします。
美味しさへの追求も強かったと思いますが、「大自然美を表現できているか」という点も熟考された、地元愛がつまった桜スイーツです。
実際の桜と巨大噴水を体感しながら「咲くらジュレ」をその場で食召し上がって頂きたい所ですが、まだまだお出かけには配慮が必要な時期。ぜひお取り寄せされ、市房湖ダム桜のYouTubeをご覧になりつつ、召し上がって頂けると嬉しゅうございます~。
ほんのり桜が上品で甘すぎず、みずみずしい。ぷるぷる食感もよいです。学生さんや大自然を守る地元の皆さまへの応援の気持ちもこめて、今年の桜スイーツの推し!おすすめさせていただきます~。
里井真由美さん(フードジャーナリスト)
15の食の資格を持ち、テレビやwebなどメディア出演多数。特にスイーツは年間2000種以上食べ、日本全国のお取り寄せやデパ地下グルメにも詳しい。2015年からは農林水産省にて食料・農業・農村政策審議会委員をつとめ、国産食材を応援するアンバサダーやお砂糖を応援する「ありが糖運動」委員としても活動中。栗好きとしても知られ、Instagramに公開中。
[ウェブサイト] Instagram里井真由美オフィシャルブログ