お取り寄せの達人のオススメ!
井出留美さん(食品ロス問題ジャーナリスト)
ごま油のエッセンスのような香り高い製品。一度知ったらやめられない!
とても高価なごま油で、それまで使っていたものとは格段の差があるのですが、強くお薦めされていたので、買ってみました。確かに、香りが全然違う!ごま油の中のごま油、エッセンスを抽出した、という感じです。
炒め物などにドバドバ大量に使うのはもったいないので、たとえば冷奴に数滴たらして、美味しい、とっておきのお塩をすこしのせて食べる……なんていうのはお薦めです。この食べ方は、グランドフードホールの芦屋店で伺いました。
ほかにも、けんちん汁を作ったときに、ちょっと垂らしてみるとか、香りづけに使っています。
グランドフードホールを運営するスマイルサークル代表取締役の岩城紀子さんは、著書『グルメ調味料 選び方・使い方』(主婦の友社)で、このごま油について、次のように紹介しています。
『「ジョンドクジンごま油」は、ごま油の原料として全生産量の1〜2%しかない韓国産の最高グレードの金ごまを使用した、低温圧搾の一番搾りという超ぜいたく品。その芳醇な香りは一度かいだら忘れられないほど。お値段もそれなりなので(147g 4320円)料理の仕上げやスープの香りづけにケチケチと使いたい。』
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001976.000002372.html
私がグランドフードホールを知ったのは、岩城紀子さんがテレビ東京系列の『カンブリア宮殿』に出演されているのを拝見したことがきっかけでした。
岩城さんは、料理上手のお祖母さまが使っていた調味料を、今買おうとしたら、そのほとんどが終売になってしまっていた、という話をされていました。だからこそ、未来の世代に残すためには、自分が応援したいと思う商品を買わないといけないのだということ。
岩城さんは、ご自身の著書『裏を見て「おいしい」を買う習慣』(主婦の友社)で、このことを次のようにお話しされています。
『買い物は投票です。日々の買い物は、「この店の味、この商品の味をまた食べたい」という思いを込めた一票なのです』
岩城さんは、ヨーロッパにある「Buying from artisans(職人から物を買え)という言葉も著書で紹介しています。ハムはハム屋さんで、パンはパン屋さんで買うべきだと、幼い頃から教えられるとのこと。地域の職人さんを大切にしなければ、その店はなくなってしまうし、技術は失われてしまう。だから、消費者であるわたしたちは買い支えなければなりません。
調味料は、多少値が張るものでも、質の優れたものを少量使うのがよいのではと考え、ごま油だけでなく、醤油やお酢、味醂などについても、いいものを選んで買うようにしています。高くても、少量ずつ使えば、何度でも使うことができます。ぜひ、一度試してみてください。
井出留美さん(食品ロス問題ジャーナリスト)
ライオン(株)、JICA海外協力隊、日本ケロッグ等を経て独立。食品ロス削減推進法成立のきっかけを作った。著書に『食べものが足りない!』『食料危機』『あるものでまかなう生活』『賞味期限のウソ』『捨てないパン屋の挑戦』(第68回青少年読書感想文全国コンクール課題図書)他。第二回食生活ジャーナリスト大賞食文化部門/Yahoo!ニュース個人オーサーアワード2018/令和二年度 食品ロス削減推進大賞消費者庁長官賞受賞。
[ウェブサイト] office 3.11