ピスタチオのカッサータ "Cassata"
La Cometa(ラ・コメータ)
よろスィーツ!スイーツ芸人のスイーツなかのです。
昨年、マリトッツォがブームになったこともあり、なにかと注目度の高いイタリアスイーツ。なかでも、ネクストマリトッツォとして取り上げられることが多いのが、シチリアの郷土菓子・カッサータ。現地では「カッサータ・シチリアーナ」とも呼ばれ、マジパンの中にリコッタチーズを包んだ生菓子としてお馴染みです。
カッサータの見た目や構造は地域によっても様々ですが、リコッタチーズをベースにしたつくりは共通しているのだそう。日本では、ひんやりと食べるアイスケーキとして浸透していて、コンビニでカッサータを見かける機会も出てきました。
いろいろなカッサータを食べたなかでも、あまりの美味しさに驚いたのが、ラ・コメータの「ピスタチオのカッサータ」。
1982年、麻布十番に誕生した「ラ・コメータ」は、本場のイタリア料理をいち早く提供した、先駆け的なレストランとしても有名です。
お店のデザートとして人気が高いカッサータを、コロナ禍で来られなくなってしまったお客さんの声に応える形で、オンラインでの販売をスタート。レストランの味が家にいても楽しめるようにと、ひたすら試行錯誤を重ね、たくさんの想いを込めて作られたカッサータなのです。
味の要となるリコッタチーズは、毎週イタリアから出来たてのものを空輸で仕入れ。ピスタチオは、シチリアのブロンテ産の最高級品を使うなど、食材への徹底したこだわりも凄いところ。
冷凍のままアイスケーキとして食べるのもいいけど、ぼくが好きな食べごろは、少しとろけた半解凍ぐらい。ひんやりとした舌触りのなかで、しっかりと甘みを感じつつ、口にひろがるピスタチオの香り高さがもうたまらない!
表面にはキャラメリゼしたピスタチオやアーモンドが敷き詰められ、香ばしい食感がまたカッサータとよく合う。なにより感動するのは、力強いのに後味は重くならないというバランスの良さ!
隠し味には、広島産無農薬のレモンを使ったリキュール・リモンチェッロも加え、爽やかなアクセントも素晴らしいです。
ひと口でこんなにも幸せなれるのかというくらい、優雅でリッチな味。食材やつくり、一つ一つに妥協をせず、しっかりと美味しいものを届けたいという作り手の気持ちが、ほんとによく伝わってきます。
イタリア料理を知り尽くした、老舗レストランの手がける、究極のカッサータです。
更新日:2022年09月16日
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