お取り寄せの達人のオススメ!
北村貴さん(フードマーケッター・フードソムリエ主宰)
世界が認める農家が4年がかりで作り上げた国産ポップコーン
「電子レンジで作れるポップコーンを、国産で作れたらいいよね」。
できたての袋を開けた瞬間、部屋全体に広がる、あの幸せな甘いポップコーンの香り。レンジで待つ間の、ポンポンはじける様子でさえ、楽しいエンターテインメント!
誰もが「それはいい!」と思うけれど、言うは易し、行うは難し。
しかし世界が認めるMost innovative farmer・前田農産食品 前田茂雄さんが、4年がかりで作り上げたのが、「十勝ポップコーン~黄金のとうもろこし畑から~」です。
北海道十勝にある前田農産は、小麦農家として著名で、日本のパン業界、製菓材料業界で「前田農産の小麦粉」といえば、知らない人はいないというほどです!
ところでみなさん「○○さんの小麦粉」など、小麦は他の作物に比べ、農家の名前がついた商品が極端に少ないことに気づいていましたか?
実は小麦は粒の状態で納品されるものがほとんどで、製粉までを1つの農家の小麦だけで行うとなると、かなりの量を要するか、小さな製粉機で自ら粉を挽く形になります。
しかし、「自分の小麦がどんな味なのか知りたい」という純粋な想いからスタートした前田さん、その思いは製粉会社を動かし、業界を動かしました。
そんな彼が次に考えたのが、「国産ポップコーンを作って家庭のレンジではじけさせたい!」
…とはいえ、それは簡単なことではありません。
取り組み始めた初年度の2013年は、冷害で14トンを廃棄するという大失敗。翌2014年は北米のポップコーン農家を訪問し、栽培や収穫を習ったものの乾燥工程で失敗…。勝負の年の3年目、新たな乾燥技術を思いついた前田さんは、ようやく品質の高いポップコーンを生産することができました。
前田農産がすごいのは、製造ラインも、製造技術も、ほとんどのことを自分達でやってしまうこと。
理由は「いつでも彼(社長)がやることに、日本ではお手本がいない」から(笑)。
2016年5月に販売開始したこのポップコーンは、できたての香り、香ばしさ、食感の良さ、国産の安心感、何より自分の家のレンジで作れる手軽さで、またたくまに消費者を魅了しました。
おかげで、「家で映画を見ながらできたてポップコーンをほおばる」という幸せを私たちは手にすることができました。
「とうもろこし畑からお客様の笑顔もはじかせたい!」
価格も手ごろ。おみやげにもとても喜ばれる十勝ポップコーン、お勧めです。
北村貴さん(フードマーケッター・フードソムリエ主宰)
美味しいものを探求する心は誰にも負けないマーケッター。20年間の東京生活を経て、2004年Uターン。その後2007年に(株)グロッシーを設立し、プロ料理家160人がレシピを提案するサイト「フードソムリエ」を運営している。
[ウェブサイト] フードソムリエ料理家ネット
一般社団法人日本味育協会