お取り寄せの達人のオススメ!
平岩理緒さん(スイーツジャーナリスト)
多様な種類と工夫に感動!世界大会優勝パティシエ渾身のプティフールセック缶
今、クッキー缶が大人気ですね!こちらは、なんと16種類入りで、単に「クッキー」というよりも、1つずつ形も味も製法も異なるバリエーション。まさに、技術あるパティシエが手間ひまをかけた「プティフールセック」と呼ぶのにふさわしい、心豊かになれる詰め合わせです。
甘い味だけでなく、塩味のものも複数種類入っているので、口直しに挟みつつ、すっかり無限ループにはまってしまいます。ホワイトデーや母の日、誕生日の贈り物にもぴったりですし、思わず一人占めしたくもなってしまいます!
作り手の「パティスリー エチエンヌ」藤本智美(ふじもととしみ)シェフは、フランスで開催されるパティシエの世界大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2007」で優勝された日本代表チームの一員で、私も当時から応援してきました。
奥様の美弥さんも世界コンクール準優勝の実力派で、スイーツのアーティストとしてTVにも度々出演されているという凄いお2人。2011年夏に神奈川県の新百合ヶ丘に開業以来、地元からも遠方からも大勢のお客様が訪れ、愛されるお店として定着されています。
蓋に描かれている羽の生えた豚の天使は、お店のキャタクター。豚というのは、ヨーロッパでは幸福のシンボルとされる縁起のいい動物なのです。幸せを運んできてくれそうな豚クッキーは、可愛らしいピンク色のアイシングがブラッドオレンジ味で、ほんのり甘酸っぱいのも嬉しい。
アーモンドフロランタンはラズベリーの香りで、ゴマのフロランタンはジンジャーがアクセント。レモンの香り爽やかなショートブレッド、メープル風味のパイ、お茶味と苺味の口どけほろほろクッキーなど、定番のお菓子をベースにしつつ、こちらのお店ならではの一工夫が加えられた、オリジナルの味が揃います。
生地の食感の違いも楽しめ、中でもカフェサブレは、「コーヒーの香りのほどけるような食感」と表現されているのが、まさにその通り!サクホロの生地からふわりと立ち昇るコーヒーの豊かな風味が何とも言えません。
塩味クッキーの中で私が特に好きなのは、飴色玉ねぎの味わい濃厚で、甘じょっぱさのバランスがたまらないオニオンです。野生種のコショウと香り高いオリーブオイル入りで丸く焼き上げたオリーブサブレも、青みのあるぴりっとした刺激が癖になります。
隙間を埋めるように散りばめられた、白いコロンとしたプチサイズのメレンゲ菓子も、ごく上品にアニスが香るのが印象的です。
多品種少量ずつで入っているので、2人で分けながら和やかなティータイムを過ごすのにもお勧めです。紅茶ともコーヒーともよく合います!
平岩理緒さん(スイーツジャーナリスト)
スイーツ情報WEB「幸せのケーキ共和国」主宰。スイーツジャーナリストとして全国銘菓に精通し、TV・雑誌等各メディアで発信。「All About」スイーツガイドも務める。イベント企画や司会、企業や自治体のスイーツ開発など幅広く活動。セミナーや製菓系学校での講師も務める。TVチャンピオン「デパ地下グルメ選手権」優勝。著書に『東京最高のパティスリー』(ぴあ)、『まんぷく東京 レアもの絶品スイーツ』(KADOKAWA)等。『厳選スイーツ手帳』・『厳選ショコラ手帖』(世界文化社)を監修。
[ウェブサイト] 幸せのケーキ共和国Yahoo!ニュース オーサー
All About スイーツガイド
『まんぷく東京 レアもの絶品スイーツ』&『東京最高のパティスリー』
監修本『厳選スイーツ手帖』(世界文化社)
監修本『厳選ショコラ手帖』(世界文化社)
「おいしいマルシェ」(「人気店の定番スイーツ」vol.65)
令和アカデミー倶楽部「ネオ和菓子・第2弾食べ比べ」講座