お取り寄せの達人のオススメ!
市川歩美さん(ショコラコーディネーター・チョコレートジャーナリスト)
特別なカカオのチョコレートを高級ワインのように選んで!
ベルギーに、すごいチョコレート職人がいるんです。
30歳までエンジニアだったのに、チョコレート職人になるという夢を叶えたくて、大きなチャレンジをして転身。カカオの産地へと自分で赴き、カカオを選び、カカオ豆からチョコレートにするまでのすべての段階を手がけてチョコレートを作る。そんなカカオに熱い職人が、ブノワ・ニアンです。
チョコレート愛好家や、ビーントゥーバー愛好家の間ではすでに有名人です。バレンタインシーズンに百貨店の催事会場に、彼のチョコレートが売られると、それをめがけて訪れるファンも多数。
そんなブノワ氏のチョコレートが、今年も日本で販売されることになり、バレンタインシーズンを待たずして、オンラインショップで代表的なチョコレートが買えると言うので、ぜひとも!おとりよせネットでお知らせします。
「マヤン レッド 73%」。このチョコレートが私のおすすめタブレットです。
ブノワ氏によるとこのチョコレートは、ホンジュラスの特定の農園で作られたカカオが使われています。
マヤ時代の遺跡近くに自生していたカカオの木を、ブノア氏の友人が農園として整備。農家の人々に価値を伝え、栽培のできる農園に整え、いまや400の農家がこの地独特のカカオ品種を守りながら育てているそう。
カカオの実が小ぶりで、収穫量が少ないためにどうしても価格は高くなるそうですが、マヤ時代から続くこのカカオの風味に感銘をうけて、ブノワ氏は定番として「マヤン レッド」を使ったチョコレートを作っています。
「マヤン レッド」とは、この農園で収穫されるカカオの総称です。由来は、マヤ時代のマヤン、レッドはカカオの実がまぶしいほどビビットな赤色だから。
チョコレートは、さすが、風味の良さに驚きます。ヘーゼルナッツ、レーズン、キャラメルやコーヒーのような、様々な香りが立ち昇りますから、ぜひ体験してみてください。赤や黄色のフルーツのような酸味、クリーミーさ、心地よい苦味もなめらかな口どけも魅力。
ひとつのチョコレートに一つの農園のカカオしか使わないのは「素材の味を混ぜるのではなく単一の素材を際立たせたいから」という、ブノワ氏の考えからです。
カカオ分は73%。一般の方が苦い、渋い、と感じないように、あくまでも美味しく味わえるようにと、カカオ分にも配慮があります。
カカオを心から愛する、ブノワ氏が選んだ、最高レベルのカカオを使ったビーントゥバーチョコレート。バレンタインシーズンに店頭で販売されると毎年人気なので、オンラインでゆっくりお買い物できるのはうれしいです。高級なワインを選ぶように、特別なチョコレートを選んでみてはいかがでしょう。
追記:それにしても、ブノワ氏とお話するたびに思うんですけど、カカオやチョコレートのお話をすると目がキラキラしてるんです! チョコレートやカカオにまつわるストーリーを聞きながら、いつも私はワクワクしています。
市川歩美さん(ショコラコーディネーター・チョコレートジャーナリスト)
大学卒業後民間放送局に入社、ディレクターとして多数の番組を企画・制作。ショコラ愛好家歴は25年以上で、現在はチョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターとして雑誌、ラジオ、TV、情報サイトなどで活躍。東洋経済オンライン執筆者、オールアバウトのチョコレートガイドもつとめる。チョコレート情報サイト「The Chocolate Journal」を主催。
[ウェブサイト] Chocolat Lover's Net*The Chocolate Journal