お取り寄せの達人のオススメ!
スイーツなかのさん(スイーツ芸人)
広島あんずを使った杏とラムレーズンサンド!
よろスィーツ! スイーツ芸人のスイーツなかのです。
レーズンサンドをつくるお店が増えて、いろんなタイプが登場しています。パティスリーに限らず、一流フレンチやレストランも手がけるなど、アプローチもさまざま。
ぼくは昔からレーズンサンドが好きなので、今もお取り寄せしたり、食べ歩きしているので、昔と比較すると本当に種類が増えたなあと感慨深いものがあります。
広島県の勉強堂さんのレーズンサンドも、他と違ったオリジナリティ溢れるつくりがおもしろく、とっても美味しい!
昭和4年創業の老舗、勉強堂さん。本店がある福山市を中心に、現在は7店舗を展開されている有名な和菓子屋さんです。
勉強堂さんが手がける「杏とラムレーズンサンド」は、名前にもある通り、レーズンとあんずを組み合わせたバターサンド。
「突然、あんず?」
「レーズンとあんずって相性いいの?」
と、思う人もいると思いますが、これはお店がある土地柄に関係しているのです。
瀬戸内海に面した福山市は、「広島あんず」とも呼ばれるくらい、あんずの特産地としても知られています。市内の南部にある田尻町は「杏の里」とも呼ばれ、驚くことに、約3000本の杏の木があるのだとか!
行ったことはないので、写真しか見てないですが、瀬戸内海のブルーを背景に、あんずのピンク色の花が一面に咲いた、とっても美しい景色です。いつか行ってみたい……!
近年では、生産者さんの高齢による農園管理が難しく、閉園される方が多く出ていることもあり、勉強堂さんのスタッフで特産品のあんずを守る活動もされているそうです。
さて、話をレーズンサンドに戻すと、サブレ生地の中に、バタークリーム、ラムレーズン、杏ジャムを合わせたつくり。
田尻町産のあんずの中でも、上質なものをセレクトしてジャムにしています。ラムレーズンの艶のある風味と、甘酸っぱい杏ジャムの組み合わせがとっても良い。
なめらかでコクのあるバタークリームも、レーズンとあんずの風味を損なわない、ちょうどいい分量。程よい塩気もいいアクセントです。
サブレ生地でサンドした時のサクッと香ばしい噛み応えも心地良く、全体がとってもいいバランス。
手のひらサイズの丸い形も愛しく、ちょっといいおやつで食べるのもおすすめです。
ナイスィーツ!
スイーツなかのさん(スイーツ芸人)
東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、吉本興業に所属。子どもの頃から好きだったお菓子を独学で勉強し、唯一無二のスイーツ芸人として活動をはじめる。10年間吉本で活動後、特注のパンケーキハットをトレードマークに幅広く活躍中。
老舗からコンビニまで多ジャンルの和洋菓子を一万種類以上食べ歩き、その確かな知識と情報で「林先生の初耳学」「メレンゲの気持ち」「スクール革命」など多数テレビ番組に出演。西武渋谷店では自ら企画した催事「奥渋ギフト」を開催、行政と取り組んだ監修商品を発売するなど、幅広いシーンで活動している。