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chicoさん(スイーツライター)

虹を切り取ったみたい! 美しすぎる幻想的和菓子

 虹ノムコウ

きらきらと光を通して、透明なキューブに漂う虹色。『乃し梅本舗 佐藤屋』の『虹ノムコウ』は、これまで見たどの錦玉羹(寒天菓子)よりカラフルで幻想的でした。

すいこまれそうになるほど美しい、このお菓子のベースになったのは『空ノムコウ』。SNSなどで話題をさらったので、あれか!と思われる方もいるかもしれません。青と紫でグラデーションを描いた、まるで夜明け前の空を四角く切り取ったみたいな錦玉羹。

『虹ノムコウ』はその特別バージョンで、元々は、多様性を認める社会実現アピールのイベントからの特注されたのがはじまりとか。そこからじわじわと広まり、おとりよせでもできるようになりました。

前作は2色でしたが、こちらは青、ピンク、黄色の3色のグラデーション。より複雑で立体的な表現を叶えています。この見たこともない手法はオリジナルで編み出したもの。老舗の8代目、佐藤慎太郎さんの発明です。

まず両手に流し器を構え、固まりかけた透明の寒天に、絵画を描くようにピンクと青に色付けた寒天をまだらに流して。さらに黄色の寒天を全体に動きが出るように流し入れて……その姿はもはやアーティストのよう。

さらに、光を通してきらきらと輝くガラス細工のようなきらめきも、イノベーティブな工夫の賜物です。

透明の寒天を作る際、冷ましながら固まる限界までホイッパーで混ぜて、あえて気泡を抱かせるのだとか。通常、錦玉は気泡ができるだけ出ないようにするのがセオリー。誰もやらないタブーを逆手に取って、斬新な表現を生み出したというわけです。

棹のままでもきれいですが、カットすると光のマジックでさらに透明感が増すみたい。切る位置によっても色彩がガラッと変わるのがまた楽しくて。1片の虹を口に運べば、甘さの中に生姜の香りがほんのり。リベラルな見た目とうらはらに味わいは正統派で、ほっと心が和みます。

ほのかな生姜の香りは、日本茶はもちろん、紅茶とも好相性。スパークリングワインや日本酒のお供にも最高でした。細かくカットしてソーダに沈めたら、幻想的なデザートドリンクにもなるらしい(今度やってみよう)。

おやつにしたらどんな時も気分を上げてくれそうですし、手土産に持って行ったら場が華やかに盛り上がりそう。心晴れやかにして、人の架け橋にもなる、まさに虹のようなお菓子なのでした。

chicoさん(スイーツライター)

スイーツトレンドに精通し、「anan」や「Hanako」、「ELLE goumet」はじめ多数の雑誌やWeb、TVでスイーツ記事の執筆や特集企画監修・出演を行うほか、ギフトのセレクトショップ、ECサイトなどでスイーツ監修も手がける。「anan」で「Food topics 〜chicoのお菓子な宝物」、「SALUS」で「もらって嬉しい手土産スイーツ」を連載中。『東京の本当においしいスイーツ探し』シリーズ監修。共著に『東京最高のパティスリー』。

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