お取り寄せの達人のオススメ!
白木あきこさん(ウェルネスフードクリエーター)
熟成させつつ食べたい!自然放牧のブラウンスイスミルク100%で作る極上チーズ
この夏、たまたまテレビで「三良坂フロマージュ」という広島のチーズ工房と、その代表の松原正典さんとご家族、スタッフの素晴らしい仕事ぶりを目にして感動と驚きで胸がバクバク!その場で即注文し届いたチーズやヨーグルトは、大げさでなく、家族皆が「今まで食べたことのない味わい」で、言葉を失う美味しさでした。
わが家では安全と美味しさのために、野菜は自然栽培や有機栽培、食肉や卵は可能な限り放し飼いされた動物由来のものを選ぶようにしています。ただ、チーズはこうした食材のようなこだわりで選ぶのが難しく、ワインとの相性や買いやすさ中心になりがちなんです。
「山地酪農」という非常に難しい方法で牛、羊を自然放牧してチーズを作っておられること、そこに至った代表の松原さんの思いや取り組みを知り、もっと早く「三良坂フロマージュ」に出会いたかった、と思わずにはいられませんでした。
松原さんは数々の修業を重ねたあと、チーズ作りと平行して山地酪農のため山の開墾作業にとりかかります。数年かかってようやく、自前のグラスフェッドミルクを使ったチーズ作りができるようになったそうです。チーズの各種コンクールにも積極的にチャレンジされ、毎年のようにタイトルをとってその名を世界にまで知らしめるまでに!
「フロマージュ・ド・みらさか」は柏の葉に包まれた熟成タイプのチーズで、ブラウンスイス牛のミルクから作られる看板商品のひとつ。熟成が進むにつれあっさりからこっくり濃厚な味わいへと変化するのも魅力で、わが家でも少しずつ食べ進めて楽しみました。
口にいれると、そこから牧場の風景が脳裏に浮かんでくるような奥ゆきのある味わい!ミルク感がしっかりした、深みはあるけれどクセが強くないチーズなので万人向けだと思います。
手作り感たっぷりで見た目にも美しく、魅力に溢れたチーズの数々は、こぢんまりとした工房で松原さんがおひとりで作られています。大量生産ができないためメディアで紹介されるとあっという間に売り切れてしまいますが、まだ食べたいものがたくさん。こまめにサイトを覗いて全制覇する!と決めています。
松原さんの信念と努力と優しさが生み出す美味、自然の中でストレスなく、のびのびと過ごす動物たちと幸せそうなご家族の様子に心打たれました。だからこそ、応援し続けたい。そしてステキな工房にもいつか訪れてみたいです。
白木あきこさん(ウェルネスフードクリエーター)
2000年に立ち上げたグルメサイトを2020年春「美食道.com」にリニューアル。分子栄養学、ローフード、認知症予防等を学び、新たに「ウェルネスフーズラボ」「認知症予防食.com」を立ち上げる。安全な美味にこだわり、美と健康のためのウェルネスフード研究と食レッスンを行っている。
[ウェブサイト] 美食道.com