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嶋啓祐さん(フードビジネスデザイナー)

山下家のリンゴは、東京スカイツリーのレストランでも大人気!

 旬のりんご 3kg箱(約2.5kg入)

長野県飯綱町は三水(さみず)の地で代々リンゴ中心の農業を営む山下フルーツ農園。家族全員がなんらかの形でりんご栽培に関わり、朝から夕刻まで笑顔が絶えないファミリアルな農園です。ここでは一般的な慣行栽培と比べ、規定の半分程度の農薬しか使わず、可能な限りオーガニックな環境で30種類ものりんごを生産しています。

私が最初に訪れたのは2016年の秋も終わりの頃でした。母屋の裏に広がるりんご畑はそれはそれは居心地のいい場所。なだらかな斜面を上がるとダイニングテーブルやウッドチェア、そしてブランコやハンモックなどすべて手作りのあそび道具が並びます。思わずブランコに飛び乗り、土を蹴ってゆらゆらと。そのあとはハンモックに身体を沈め、ゆっくりとした揺れに身を任せます。

「ここにくると皆さん、そうされるんですよ。自分の子供のために作ったものが大人のみなさんに楽しんでもらえるなんて」と話す農園の代表を務める山下絵里さん。その屈託のない笑顔の中に「農業と家族」というひとつの世界があります。

今回ご紹介するりんご詰め合わせは「いいとこ取り」かもしれません。30種類の中から旬のものが選ばれるのですから。山下フルーツ農園では生食用のリンゴの出荷はもちろん、上述の英国ゆかりのりんごを全国の個人客や有名レストランなどに直接配送しています。「ビートルズのレコードにあるりんごの絵はグラニー・スミスだということから愛好家から注文があったり、瀬戸内海の島にある著名なレストランより注文が来たり、特にPRもしていないのに多方面から問い合わせがありますね。」山下絵里さんは嬉しそうに話します。

いつものことながら、箱を開けるときのワクワク感はたまりません。

甘味はもちろん、穏やかな酸味が含まれるのもあるはずです。どれをとっても山下さんちのりんご。この秋からスカイツリーのてっぺんにあるフランス料理店「634」でメニューに採用されることになりました。シェフの牧村氏はこう話します。

「甘味だけの美味しいりんごは全国にたくさんあります。その中でしっかりとした美味しい酸味を表現できるのは山下さんのところだけでした。」

飯綱町のりんごの魅力を知ってもらおうと、敷地内の中心には築70年の古民家を改装し、モダンな要素も入れて2017年4月に「カフェ傳之丞」を開店しました。メニューには、自社のりんごを搾汁した “山下農園のりんごジュース” から始まり、アップルパイ、自家菜園の野菜をつかったキッシュなどがもりだくさん。ゆったりとソファで寛ぐもよし、テーブル席でおしゃべりもよし。煎れたてのコーヒーの香りとりんごのパイでゆっくりと心地よい時間を過ごすことができそうです。

りんごの詰め合わせが届いたら、まずはがぶりとそのままいただきましょう!

嶋啓祐さん(フードビジネスデザイナー)

全国の食材や加工品をPRするフードビジネスデザイナー。自然、風土、生産者、素材、そして料理人とその先にいる顧客、食に関わるすべての方が幸せになるような「フードデザインによる地方創生」を仕事にしている。おとりよせの達人ほか、02年よりオールアバウトにてフレンチガイド、ぐるなびのippinキュレーターを務める。北海道出身。

[ウェブサイト] All About フレンチガイド
※本ページにはプロモーションが含まれています

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