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市川歩美さん(ショコラコーディネーター・チョコレートジャーナリスト)

40年以上変わることのない日本のクラシカルチョコレート

 ブティック・ドゥ・ショコラ 32粒入

1971年創業、今年44周年を迎えた京王プラザホテルに、ホテルのオープン当初から同じレシピで、大切に手作りされているボンボンショコラがあるのをご存じでしょうか。
京王プラザホテルの初代料理長(ドイツ人の方)が考案したレシピを守りながら、ホテル内のキッチンで数名のショコラティエがコツコツと丁寧に手作りする、約30種類のレシピよりセレクトしたボックス入りのボンボンショコラたち。44年前にモダンなチョコレートとして登場したものですが、時を経てクラシカルな魅力を湛え、今はこのクラシカルなチョコレートを貴重に感じるのはきっと私だけではないと思います。

16種が2粒ずつ、32粒入ったチョコレートボックスはなかなかの存在感。一見分かりづらいのですが、実はチョコレート1粒のサイズが大きいのも新鮮です。
私も気に入っているのですが、ホテルのロゴが入った「カラク」はコニャック風味が強すぎないなめらかなビターチョコレートガナッシュのビターチョコレートコーティング。古くからのファンが多いそうですよ。
もうひとつのロゴ入りの「カラクレ」はミルクチョコレート好きな方へ。アーモンドスライスがたっぷり入った「コンコルド」も美味しいですし、グランマルニエが香るオレンジピールがしっかり入った「アンダル」、繊細さにまずは見入ってしまう「マルー」は、サクサクとしたロイヤルティーヌとビターチョコレートガナッシュのミルクチョコレートコーティング。主にスイスの高級クーベルチュールを使用し、素材も上質なものが厳選されています。

そして、すでにホテルの顧客の皆さまや、このチョコレートを長年ご存じの方々にとっては当たり前のことだと思いますが、先日初めてこちらのベルベット調のチョコレートの箱を手にとった新参者の私は、ちょっと感動してしまいました。歴史ある日本のホテルメイドであることを感じるこのボックスが逆にモダンな気がして「これからもこのまま変えないで下さい」とずうずうしくもホテルの方にお願いしてしまったほど。お酒にあうチョコレートも多いので、違いの分かるご経験が豊かな大人の男性へのプレゼントにも最適だと思います。
そしてホテルのキッチンでショコラティエが心を込めて手作りしたチョコレートが32粒6480円(税込)というのも驚き。意外とこういうチョコレートは探しても見つからないと思いますよ。

華美に走らず、流行に左右されない、お味も存在感も歴史あるホテルならではの日本の上質なクラシカル。みなさんも一度体験してみてください。

市川歩美さん(ショコラコーディネーター・チョコレートジャーナリスト)

大学卒業後民間放送局に入社、ディレクターとして多数の番組を企画・制作。ショコラ愛好家歴は25年以上で、現在はチョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターとして雑誌、ラジオ、TV、情報サイトなどで活躍。東洋経済オンライン執筆者、オールアバウトのチョコレートガイドもつとめる。チョコレート情報サイト「The Chocolate Journal」を主催。

[ウェブサイト] Chocolat Lover's Net*
The Chocolate Journal
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