お取り寄せの達人のオススメ!
河原有里さん(フードコーディネーター・料理家)
ニュージーランドの爽やかなスパークリングワイン
今回のおすすめは、ニュージーランドの爽やかなスパークリングワインです。日本の初夏から夏の時期を楽しむのにいいのではないでしょうか。料理するのも食べるのも楽しくなるワインです。
ぶどうはニュージーランドを代表するぶどう、ソーヴィニヨンブラン100%。ソーヴィニヨンブランの香りは青草やハーブによく例えられますが、このワインもそうですね。他に、グレープフルーツやレモン、青リンゴの香りも感じられます。辛口、フレッシュでクリアな味わい。後味もすっきりしています。
シレーニというワイナリー名は、ローマ神話に登場する酒の神バッカスの従者「シレーニ神」から。シレーニ神は、ワインと宴を愛したことで知られています。
それに由来して、シレーニのコンセプトは“Good wiine, good food, good company(おいしいワイン、おいしい食事、素晴らしい仲間)”。
食事との相性を重視し、ライフスタイルの一部としてワインを楽しんでもらうことを目指している、ということです。世界中の郷土料理のよさを引き出すような……。なるほど、世界中の食卓とライフスタイルに寄り添ってくれるワインなのですね。
シレーニのぶどう畑とワイナリーは、ISO14001(国際標準化機構が発行した環境マネジメントシステムに関する国際規格)に認定されています。高い品質基準を守り、そして環境への配慮も欠かさず、ワイン造りを続けています。
ニュージーランドのワインは、コルクではなくスクリューキャップの採用率が高いことで有名です(あ、スクリューキャップだからといって、安いワインというわけではないんですよ)。
このワインにもスパークリング用の再栓可能なキャップが採用されています。オーストラリアのZORK社で開発された、ゾークというキャップなのですが、アウトドアや、手元にストッパーがない時に便利なのです。また、ボトルあけちゃうと飲みきれないかも、と躊躇することがなくなります。
でもこんなこともあります。私が初めてこのワインを飲んだときのことなんですが……。オンライン飲みにこのワインで参加して、あっという間に一人で一本あけてしまいました。せっかくのゾークキャップ、出番なし。
まぁ、それほど爽やかで口当たりのよいワインなんです! ちなみにあわせたのはきゅうりと味噌マヨネーズ。切っただけですが、よかったです!
きゅうりと味噌マヨネーズもおすすめですが、ディル(ハーブ)を使ったサラダ、グレープフルーツとイカのマリネ、オクラやズッキーニ、とうもろこしのてんぷら、つるむらさきのお浸し、カルパッチョやお寿司にもいいですね。
献立に困ったり、食べたいものが思いつかない時には、日本の代表的な郷土料理?!のカレーを作ることも多いのですが、(そして、カレーは裏切らない!)カレーにも合います。ちょっとエスニックな味にもぴったりです。
シーン的には、食前やお風呂上り、ウォーキングの後などに。あ、これってビールを飲みたくなる時と一緒かな……。いつもと同じ料理でも、飲み物が変わると気分も味わいも変化しますよね。
シレーニでは、他のぶどう品種で造ったスパークリングワイン、そしてもちろん発泡していないワインも色々つくっています。季節やシーンに合わせて、ぜひ他も色々飲んでみてくださいね。
まずはこれからの季節、このソーヴィニヨン スパークリングが私の一押しです!
河原有里さん(フードコーディネーター・料理家)
総合商社食品部勤務時代に様々な食品原料輸入や加工食品開発を担当、国内外でいろいろと思いっ切り飲んで食べる。料理留学先のイタリアで郷土料理に目覚める。現在はワインや食まわりのコーディネート、企業や店舗、広告等のレシピ・商品開発などで活動中。「食中酒」好き、お酒と食事のペアリングを日々研究中。
[ウェブサイト] yurigoro5(Instagram)