今から100年程前フランスの田舎町、タタン姉妹がデザートを作ろうとリンゴを煮ていましたが、うっかりして真っ黒に焦がしてしまいまた。慌てた姉妹は、パイ生地を載せて鍋ごとひっくり返してお客に出したところ、その焦げ具合がとても美味しかったことから今では世界で最も有名なりんごのデザートになったアップルパイです。
リンゴの季節がやってきました。
街中のパティスリーでもなかなかお目にかかれないタルトタタン。
それもそのはず、元々はフレンチレストランの秋から冬のデザートとして提供されてきました。
1日1台、厨房の片隅で朝から夕方までフォンやブイヨン作るようにコトコト,グツグツ。
パイ生地をかぶせて焼き上げ,やっと翌晩にお客様にお出しできる。
もはやスイーツと言うよりは料理に近いそれが本来のタルトタタンです。
タタン姉妹が焦がしてしまったリンゴのデザート、それはギリギリまでのキャラメリゼだったのです。
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満足できる量のりんごが味わえるタルトタタンを自分で作るとなると、そりゃあもう大変ですよね・・・90%くらいりんごなのがいいんだよな~。
ってことで、まさにそんな理想的なタルトタタンがこちら!!
冷凍便で届きました。
ケーキ箱に入っているのでお遣い物としても◎ですね。
説明書のほかに、アルミシートまでついている。
ラベルを見ても余計なものが入っていないのがわかります。
りんごは全て長野県産。
その他の材料も全て国産とのことなので安心です。
常温で30分解凍してから冷蔵庫へ。
思ったよりもはやく解凍できました。
ナイフを入れてジャリっとしなければOK(半解凍ならそれはそれで美味しそうだ)。
想像以上の黒さ。黒くてびっくりしました。
しかしこの焦げ、焦げじゃないんです。
あくまで「ぎりぎりまでキャラメリゼされた表面」であって、焦げ臭さからの苦さはないんですよね。
キャラメリゼ本来のほろ苦さと、林檎の甘酸っぱさの絶妙な融合。
りんごの部分はすっとフォークが入ります。
パイはそれほど厚くなくて、少し力を入れると切れる程度。サクサク系。
めちゃくちゃ美味しいんですこれ。
最初半分は冷凍のままにしておこうと思いましたが、全部解凍しても半日ですぐになくなってしまった。
甘ったるくなくて、どんどんいけちゃう。ちなみに珈琲よりも紅茶が合いますね。
断面を見るとわかるけれど、もうほぼりんごですよ、りんごぎっしり。
18cmのタルトタタンには1.6kgのりんごを使っているとか。
オーブンで1時間、コンロのとろ火で6時間、焦がさない様に火加減を調整しながらじっくり加熱しているそう。
手間暇かかっているんですね・・・。
お値段が少し高いと思いましたが、味と手間暇を考えると納得。
アップルパイ、タルトタタンが好きな方にぜひ味わって頂きたいです。
想像以上に美味しいです。